〜同窓会のちから〜

卒後勤めていた銀行の同窓会Chase Alumni Associationウェブマガジンに、

元行員の退職後の生きかたを紹介するページがあります。

Life After Chase

そこで、スマイリングホスピタルジャパンを立ち上げた経緯やそのあゆみが取り上げられました。

米国在住の編集者からのメールによる取材や、数回のやりとりの後、記事がアップされました。

ちょっと気恥ずかしいですが、ここで寄付の呼び掛けもしてくれていて、世界中に散らばる元銀行マンたちからのdonationに期待が膨らみます。

このウェブマガジンの掲載に関して、誰一人として会ったことのない元行員たちが、元同僚が熱心に取り組んでいることに関心を寄せてくれたことにまず感謝。

そしてその活動を発信しよう、さらにそれを募金活動にもつなげよう、と力を注いてくれたことがとてもありがたく、ここに同窓会というネットワークの理想形を見るような気がします。

寄付やボランティア活動の文化が根付き、それらに高い社会的価値を置く欧米の人々の発想と行動力には、改めて見習わなくてはならないと、強く感じました。

Smiling Hospital Japan Official Website

宮古で出会ったアーティスト

三線、沖縄民謡、そしてSatokoのボサノバ・・到着するなりアーティストの素晴らしいパーフォーマンスを堪能している宮古訪問。

滞在先のゲストハウス「黄色い家」へ到着と同時に目に飛び込んできた光景はこれまたアート一色。

オーナーと親しい画家の絵がリビングルームの壁一面に展示してあります。

砂川さんの画集とSatokoのCD。オーナーはSatokoさんの大ファンでもあります。
ここのリビングルームは時に砂川さんの絵をバックにSatokoさんのライブ会場に早変わり。

画家の砂川泰彦さんは、小さい頃から絵を描くのが好きで、相手の喜ぶ顔を見たさに似顔絵を描きプレゼントしてきました。

そんな砂川さんが多系統萎縮症と診断されたのは41歳の時。

治療に専念する日々を送るようになりましたが、思うように動かない辛さを乗り越え、リハビリを兼ねて筆をふたたび握るようになりました。手を動かしにくい時は、画用紙を手の動く方向にずらしながら作品を仕上げていくそうです。モチーフは自分をこれまで育ててくれた島の風景。

「病気のことで時には落ち込むこともあるが、絵を描くことで前向きな考え方ができる」

と生きがいにつなげているとのこと。

今日、沖縄県立宮古病院での活動が決まりました。インフルエンザ流行期を過ぎたら開始です。

アートで病を克服した砂川さんのような画家にも、似顔絵や一緒に絵を描くワークで子どもたちに楽しみを届けて欲しい、病と闘う子どもを応援して欲しいと心から思いました。

宮古に繋げてくれたSatokoさん。自ら作詞作曲した「宮古の風」を歌い続けることで病を跳ね返した体験は、いかにアートが活力増進剤の役目をするかを教えてくれます。

今回ここで出会った砂川さんも「絵を描くこと」で前向きに病に立ち向かっています。病院、施設の子どもたちにアートを届けることの意義を改めて確認した、宮古訪問でした。

〜宮古島ランディング〜

宮古の青い空と海。

降り立つなり迎えてくれたのはムッとする湿気と島ならではの強い風、そしてSatokoさんの笑顔。

南国に来たんだな、いよいよ沖縄でスタートできる期待を胸に、まずは伊良部島の海岸へ。

関西出身のSatokoさんが宮古にたどり着き愛し、第二の故郷と呼んでいるわけに耳を傾けながら、私もこれから出会う土地の人たちからその魅力をうんと教えてもらうことになりそうな予感。

チャリティコンサート会場は何度か寄付をいただいている

「ボランティアサークル結」で。

Satokoさんのコンサートは全てオリジナルのボサノバ。

「宮古の風」はいつ聴いても心を動かされます。

続くは子どもたちによる沖縄民謡。

子どもたちの習い事としてとても人気がある三線。

沖縄は伝統芸能がしっかりと受け継がれる土壌があること、ここにも琉球の底力を感じました。

生き生きとした彼女たちの笑顔に、土地の伝統、習慣を大切にする心意気を感じ、合理化、画一化された社会の中で、とても貴重な生き方を見せつけられた気がしました。

沖縄地区のコーディネータとこの会場で会うことができました。

初めて会ったとは思えずはやくも意気投合、新しい地でのこれからがますます楽しみになりました。

最後はもちろん、全員カチャーシーで決まり!

〜専門家ってなんだ?〜

~闘病中の子どもたちに本物のアートを!~

=スマイリングホスピタルジャパンはプロのアーティストによる本格的なアートを病院、施設の子どもたちに届けます=

とキャッチフレーズを掲げながらも、駆け出しの頃は登録アーティストが足りなくて松本が趣味の手芸やクラフトを持って行き、

「今日はなんちゃってアーティストマツモトです。ごめんね~」

などと言いながらプレイルームの椅子にドカンと座って子どもたちとワイワイがやがややっていたものです。

じきにアーティストがたくさん応募、登録してくれて今では全国で150名超え!

なんちゃってアーティストマツモトは全くの出番なし。

本物のアートを届ける団体なのであなたは引っ込んでいて・・

と自分に言い聞かせる。

「そもそもプロって、専門家って?」

と、問い合わせも何度かありました。

「ある特定の学問・事柄を専門に研究して、それに精通している人」

辞書を引くとそんな定義が出てきます。

類義語としては、玄人・技術者・スペシャリスト・名人・達人・エキスパート・テクニシャン・など。

「有資格者=プロ」と言い張る人もいる。

しかし資格のない分野だってある。

「専門で生計を立てている」のが本当のところのプロの定義という見方もあるけど、ちょっと無機質な感じがする。

そこへもってくると、「マニア」や「オタク」などもその道のプロの別名?!こっちは人間ぽくていいなあ。

いずれにしても、どこからが専門家なのか、明確な定義がないのが確か。

問い合わせには必ず、

それを自分のライフワークにしている人。

それによって生計を立てているかいないかは関係なく、自分にはこれがある!と胸を張って言える人。

と答えます。

希望を言えば、あらゆる人が私にはこれがある!という「何か」を持ち、それを活かせる世の中になるといいなと思います。

専門性を磨き続けながら自分を高め、喜びを感じ、そして人を幸せにする人。

それって、

まさにスマイリングホスピタルジャパンのアーティストたちのこと。

Smiling Hospital Japan Artists Profile

〜ガチャポンのある小児病棟2〜

ガチャポンのある小児病棟といえば日大板橋病院。

子どもに限りなく寄り添う医長さんの温かい計らいです。

今日はアシスタント研修のために久しぶりにやってきました。

アーティストはまさともじゃ。

老若男女問わず、大人気。

2歳の男の子。怪訝そうな顔で警戒心をあらわにしながらお母さんにしがみつきながらも、興味津々でじぃっともじゃさんを見ていました。

目が合うと泣き出しそう。それをさっと察したもじゃさんは押したり引いたりを繰り返す。そのうち、最後にはハイタッチしてバイバイするほどに仲良しになりました。

小学生の男の子。トランプマジックに参加して驚きの連続。自分の選んだトランプがもじゃさんの口の中から出てきた時はプレイルームの全員がおーっと歓声をあげました。

へんてこパトマイムが始まると、保育士さんたちはゲラゲラと大笑い。お母様たちも一緒にころげるほどに。

相変わらず怪訝そうな顔をしている幼児さんは終始、「変な人だな~」という思いを隠さずに、でも時々笑ってる。

プレイルームでのショーが終わっても、みんな全く動こうとしない。

そのうち仕方なく、個室に移動するもじゃさんに小さい子は次々にハイタッチしてお部屋に戻って行きました。

さてICUでは医師や看護師が忙しそうに動き回っている中、それはそれは浮いているもじゃさんですが、誰もが歓迎しているのがすぐにわかりました。

きっと、緊張の連続の中、ふと笑える瞬間を味わえる気分転換になっているのでしょう。廊下でその様子を見ながら、スタッフとして吹き出している場合ではないのはわかっていても、おかしくてたまらない。

学童男子の部屋。いじられていじられてなお、道化を続けるもじゃさん。

「また来てね」「うん。マジックもっと練習してくるね」

女子の部屋。なんだかしらけた雰囲気。でも負けない。痛い視線など気にせず、そんな時はダイナミックなトランプマジックで唸らせてしまおうという作戦が成功。最後は女子たちも大受けに受けてくれて笑い声が廊下に聞こえてきました。よかったね、もじゃさん。

女の子の個室。相手になんかしないわよ、と言わんばかりに背を向けていたけれど、そのうち面白くてケラケラ笑い出した様子が廊下まで伝わってきて、やれやれ。

ベッドサイドを12もまわってさあ帰ろうと廊下に出ると、そこには処置があって見られなかったという男の子が。自分だけのマジックショーに大満足してくれました。

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子どもに限りなく寄り添うのは医長さんだけじゃない。

お父さんが昼間に面会に来て世話をしている・・と遠目で見ていたら、お父さんではなく担当医師でした。アンパンマンの絵が全体に施されたTシャツを着ていたものだからまさかと思ったけれど、着ていたのはアンパンマンの絵が全体に施された白衣?でした。来るたび、ああ、この病院は立場を超えて溶け合っているなあ、と感じます。

前回は可愛い幼児さんの声だったけど、今日の院内放送は中学生かな。お姉さんの滑らかな声でした。子どもたちに放送などのお当番があること、ガチャポンがあること、この病棟の魅力の一部です。

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