ティール組織-2-

読み進めるうちに

ページいっぱいに色がついて

マーカーする意味がなくなるほどです。

一文一文が珠玉の!メッセージ。

そんな中、特に染み入る内容がありました。

ティール型の「自己実現」の考え方が

第3章に述べられています。

「自分のエゴを一定の距離を置いて眺めると、

その恐れ、野心、願望が

いかに自分の人生を突き動かしているかが見えてくる。

支配したい、自分を好ましく見せたい、

周囲に馴染みたいといった欲求を最小化する術を得る。

もはや、自分のエゴに埋没しておらず、

自分の人生がエゴを失う恐れによって

反射的に振り回されることはない。

このプロセスの中で、私たちは他の、

自分自身の深い部分にある知恵に

耳を傾けられるようになる」

(第3章進化型~エゴを失う恐れを抑える~より)

と。

そしてこの「恐れ」に置き換わるものはなんだろう?

の問いかけに、

「人生の豊かさを信頼する能力」

だとあります。

このような視点を持つと、

「予想外のことが起こっても、

あるいは間違いを犯しても、

物事はいつか好転し、

そうでない時には、

学び成長する機会を人生が与えてくれたのだ、

と考えるようになる」

とも書かれています。

こういった考え方が大好きです。

自分を好ましく見せたい

他人から認められたい

富を得たい

という欲求(エゴ)は自分を外から相対的にみて満足すること。

集団帰属への欲求や権威主義もそこから出発しているように思います。

でもこのエゴを捨てることによって

自分の内面の声を聞くことができ、

自己実現に向け

「自分は自分に正直になっているか」

「自分は人の役に立っているか」

「自分は間違っていないだろうか」

が指針になる。

だから奇抜なプランや

「ちょっとそれ、無理じゃない?」

と思われるような考えも、

無謀を押してまで

自分が声をあげ、行動を起こさなくてはという

衝動に突き動かされる。

それが自分らしく生きるということ。

自分の確信に沿った生き方をする、ということ。

長いことコンプレックスと闘ってきた私。

そのために自己実現が阻まれてきたことも少なくありません。

しかし、

「ティール組織」を読み進めるうち、

自分を外から見て評価し、結果コンプレックスに苛まれることがどんなにバカバカしいことかが明らかになり

「自分の内面と対話しながら自分らしく正直に

正しいと思ったことを行動していけばいいんだよ」

と励まされているようで

勇気が湧いてくるのです。

ティール組織 フレデリック・ラルー著 英治出版

〜Teal組織-1-〜

今話題の

“Teal組織”を読んでいます。

ティール組織

~マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現~

by フレデリック・ラルー 英治出版

先日、出版の打ち合わせに行った時に

プロデューサーが

これ、松本さんの団体に近いかも・・

と手渡してくれました。

Tealとは?

コガモという意味と

暗緑色がかった青色

medium blue-green color

という色を指す単語。

まずコガモとは

日本の水辺にやってくるカモ類ではいちばん小さいカモだそうです。

「コガモは臆病で隅に隠れがち、

そして比較的警戒心が強いです。

 サイズが小型なので、他のカモたちより競争力が弱いのカモ。

 実際、ヨシ原などで生活しているコガモは、

大抵ヨシの裏などに隠れていて、

人の気配がすると飛び去ってしまいます」

ネイチャーエンジニア 生き物ブログより 

https://www.nature-engineer.com/entry/2017/10/20/213522

ということは、

ティール組織とは競争力が弱い臆病な団体のことか。

ふむふむ・・

SHJに

競争力などはまず必要ないし、

臆病な人は一人もいない・・。

ならば

Teal組織ってなんだ?

ひと言で言うと進化型組織。

どうやらtealという色にその意味が隠れているようです。

緑が多元型組織を表し、

「多様性と平等と文化を重視するコミュニティ型組織。ボトムアップの意思決定。多数のステークホルダー」

とその特徴が述べられています。

これに青を混ぜたような中間色tealが進化型組織です。

例えば組織に所属することで

組織の理念に従い、結果を出すのが達成型組織。

組織の理念とは別の(本当の)自分、本音に蓋をして

過ごすことになり、

これでは使命を果たすためにいる組織で

逆に疲弊してしまう、と書かれています。

納得。

それに対してteal組織とは

組織の存在目的と、個人としての使命が一体となっている

そんなイメージ。

中央で強いガバナンスを持つことなく

明確なミッションに向けて

一人ひとりが自律して活動現場を繁栄させる、

そんな風に読み取っています。

学校では今年の目標は?

企業では売り上げ目標は?

とまず目標を掲げるのが組織。

「結果を出そう!」などと発破をかけられ、

目標から逸れることに恐れを抱き、

行動を自ら制限し

人生を豊かにするためのいろんな経験や価値観を

かえって遠ざけることになります。

そんなことを

5/31 投稿「~目的ってなんだろう?〜

で書きました。

この本にも

目標を立てることに対する考え方が述べられています。

「人生の目的を設定して、どの方向に向かうべきかを決めるのではなく人生を解放し、一体どのような人生を送りたいのかという内からの声に耳を傾けること。

目標の深い意味に到達する個人は、恐れを全く知らずに自分の使命を追求できる」

とありました。

子どもたちからいろんな気づきやインスピレーションをもらいながら

何ができるのかを追い求めるうち

夢や目的が自分の内に湧き上がり

1つの使命に邁進することになった。

そんな馬鹿正直な生き方をしながら作り上げた団体。

理念に共感して集まった

たくさんのスタッフ、アーティストたちそれぞれが

団体のミッションを自分のミッションとして捉え、

やりがいを感じ学び合い活動の質をあげ

相手の笑顔を見てハッピーになる・・。

そんなハッピーの連鎖を実現するSHJ

プロデューサーは

ティール組織としての断片を見てくれたのかもしれません。

〜院内学級で出会った子どもたち〜

本の原稿を書きながら、

院内学級で出会った子どもたちのことを思い出しています。

教室での授業、ベッドサイドでの授業、

放課後の病室訪問・・・。

宿題がわからないと職員室を訪ねてくる生徒もいて、

病院にいるあいだ中ほとんど

彼らと過ごしたと言っていいくらい

濃密な関係だったように思います。

学級で関わる時間は短い子で数週間、

長い子で数年です。

もちろん今でも連絡を取り合う子もいれば

団体を手伝ってくれる人も。

お母さんとのお付き合いも続きます。

子どもたちは学びを通して自分の存在を実感します。

仲間たちは元の学校で変わらない毎日を過ごしながら

日々学習していることを思い描きつつ、

場所は変わってしまったけれど

一緒に勉強しているのだという意識が、

自分の存在の証となり、

闘病への活力になります。

治療を頑張って、早く前の学校に戻ること・・

それが子どもたちの指針となります。

そんな彼らは一般的に思い描かれるような

”闘病中の子ども”のイメージとは

かなり違っているように思います。

苦しみや寂しさ、不安など心の内側と折り合いをつけながら、

限られた環境の中でいかに楽しむか、

自分らしく過ごすかを工夫します。

そして学級の仲間たちとともに学ぶことで自分というものを確かめているようにも思えます。

病気と闘いながら

頑張れる自分に誇りを持っているかのように見える瞬間を

いくつも発見しては、

彼らの素晴らしさに心を打たれたものです。

子どもには、どんな状態でもたくさんの可能性があり

大人には太刀打ちできないほどのたくましさがあります。

そのような本来の子どもの特徴に加え、

幼くして困難と闘っているからこその

力強さ、

そして優しさが、彼らにはあります。

子どもたちに教えてもらった大切なこと・・。

そんなエピソードを本の中でいくつか紹介しようと思っています。

心臓移植を待つF君とのこと。

小型の冷蔵庫ほどの大きさの人工心臓をつけながら渡米を控え前向きに生きる姿に胸を打たれ、

小児の臓器移植という大きな課題に向き合わせてくれました。

また、3歳から入退院を繰り返し、

「医者になる」夢を置いて旅立ったJくんとのこと。

院内学級で出会った子どもたちとの思い出は

私にとって大切な大切な宝物です。

時には涙をにじませ、時にはうっとりとしながらの

原稿書きは

遅々として進みません。

しかしそんな時間こそが一番豊かなひと時だと思っています。

溢れる思いを一つひとつ確かめながら文章にしていきます。

〜本を書くということ 2〜 

2月後半に決まった出版。

プロフェッショナルアートを通した全人医療を提言したいと意気込んでから1年半。

せっせと書き綴ったものを本にする企画書がついに出版社の目にとまりました。

英治出版

思えばずっと憧れていた出版社でした。

院内学級教員の頃、国際理解教育の授業で

児童労働が先進国を支えているという側面

をテーマにしたことがありました。

その時の授業づくりの参考にしたのが

「チョコレートの真実」キャロル・オフ著

・・・カカオの実を収穫する子どもは、それが何になるのかを知らない・・・

チョコレートの原材料の収穫、生産と消費。それをを通した児童労働の実態や格差に迫る

危険を顧みずに取材した女性ジャーナリストの作品です。

この本を出版したのが英治出版です。

「社会を変えること」に人生を捧げる人の著書

を多く手がけます。

“誰かの夢を応援すると、自分の夢が前進する”英治出版スピリット(HPより)

ただ本を売るのではない

本を通して誰かの夢を応援したい

この理念に惚れ込み、勇気を出して企画書を送った結果です。

そんな出版社に企画を受け入れていただいたこと

これ以上光栄なことはありません。

自分が本を出す・・・

今でも夢を見ているようです。

しかし

自分に起こった数々の苦難と

与えられた試練は

全て1本の道につながり

さらに宝箱にしまった

宝石のような子どもたちとの出会いの数々が

みちしるべとなり危なっかしい自分を支えてくれ

今がありこれからがある。

そんなストーリーが

きっと

手に取ってくれる誰かの

励みに

そして

気づきになると

信じて書いています。

何をするにも自分に自信を持てずにいた私ですが

今回認めていただいたことが大きな励みになりました。

担当プロデューサーチームの助言と激励を受けながら

表現力を高めていけたら

と考えています。

これから数ヶ月

ブログや原稿などの素材を整理し書き直し

読みやすい作品に

仕上げていきます。

〜本を書くということ1〜

〜赤ちゃんと音楽の不思議〜

研修会を振り返って~3~

スマイリングホスピタルジャパンは

病棟を訪問するのが主な活動です。

対象は、赤ちゃんから

小児の頃からかかってる成人の方まで

小児病棟といってもその年齢の幅は広いのです。

赤ちゃんのいる病棟も多く、

アーティストは赤ちゃんにどんな風に接し

アレンジすればいいか悩むのが正直なところでしょう。

もちろんお母さんが笑顔になることで子供は安心しますから

付き添うお母さん向けの音楽ももちろん喜ばれますし

そもそも赤ちゃんだって質の高い芸術への反応は素晴らしく

赤ちゃんだから・・

と特別なメニューは必要ないくらい鋭い感性を持っていると思っています。

とはいっても、やはり患者さんである

乳幼児期の子どもへの音楽的効果や

アプローチの仕方を知っておくことは

活動の幅や質に大きく影響を与えるものでしょう。

そんな観点から、

ドラムサークルファシリテータでHappy Beat代表、

SHJ愛知地区コーディネータでもある

箕浦恭代さんが

「赤ちゃんと音楽の不思議~乳幼児期の音楽性の発達からみる、ヒトの基本デザイン~」

というテーマで講義をされました。

アメリカ生まれの

乳幼児期のお子さんとその保護者のための音楽とムーブメント(身体の動き)のプログラム

Music Together」の講師であり、

現在現役で活動している日本の講師でいちばんのキャリアを持つ

日本でただ一人の最上級認定講師という肩書きを持つ箕浦さん。

もともとドラムサークルファシリテータとして、障がいのある人や高齢者など様々な人たちと音楽づくりの場を持つ経験から、

乳幼児期の子どもの音楽的発達を知ることがヒトにとって音楽がどういう役割を果たすのかを知ることになる

と気づいたと言います。

研修会には音楽を始めありとあらゆるジャンルのアーティストが集まりますが、

この講義は音楽系のアーティスト以外にも役立つ知識でありまた

子育て中のアーティストも多いことから

多角的に運用できる内容でした。

要所要所にワークショップを交えた講義は

SHJが大切にしている「参加型」そのまま。

🥁 🥁 🥁 🥁 🥁 🥁

音楽的な発達として、

誰もが生まれつき音楽的な素質を持っていて

音楽性の習得は、言語のそれと同じような段階的な発達を遂げるといいます。

子どもの頃の環境がその後の音楽能力の到達レベルやその人の音楽性の表出に大きく影響する・・

さらに

母語の習得に臨界期(5歳を境にその習得能力が下がる)があるように

音楽的能力にも同じことが言える・・

というから

天才と言われる音楽家の多くが幼少期から能力開発を施されていることも頷けます。

これほど音楽が好きで

日頃から何が楽器ができたらどんなに素敵だろうと思っている自分としては

空き地に野放しにされることなくお稽古に通わせてくれていたら・・

などと思ってしまいます。

しかし

やはり生まれつきの才能や環境には同じくらい左右されるはず・・

などと、さらに言い訳が続きます。

🥁 🥁 🥁 🥁 🥁 🥁

幼児期の音楽性の発達が、以降の発達の礎となるべく

様々な他の領域の発達の助けとなるということがまとめとして話されました。

ヒトは「どこに生まれても適応できる」ような状態で生まれる

というくだり、

乳幼児期の生活や教育に

芸術に触れ主体的に味わえるような環境を

まわりの大人が作ることで

その人の人生の豊かさそのものに

大きな影響を与えるような気がします。

モンテッソーリ教育の理念とも重なり

深く納得する講義でした。