知床五湖ウォーク~一路摩周湖へ

昨日は海から一望した知床半島。知床野営キャンプ場を後にして、今日は半島に点在する5つの湖を歩いて満喫しました。それぞれ違った顔を持ちながらも共通点は幻想的な風景。水芭蕉や蓮、苔や白樺、高山植物の織りなす多様性。うっとりと鑑賞しながらも熊を寄せ付けない為に鈴を鳴らすことは忘れません。熊たちの生息地にお邪魔しているという謙虚さが必要、というガイドさんの説明は説得力がありました。

湖写真

幸い熊には遭遇することなく、かわいい野生動物に今日も出会えました。

 

阿寒湖へ向かう途中のさくらの滝ではますの遡上が圧巻! 産卵のために荒々しい滝を逆に登っていくのですから人間の母親同様、母は強したくまし・・です。

 

神の子池にも立ち寄りました。摩周湖の地下水によってできたと言われている青い清水を湛える池摩周湖(カムイトー=神の湖)の伏流水からできていると言われていて、「神の子」池と呼ばれています。

そして締めくくりは裏摩周湖。

知床から絶え間なく沿道に咲く花はエゾシシウド。漢字表記では蝦夷の猪独活と書くようですが、反してかなり大掛かりな群生がその生態。摩周湖周辺には「知床旅情」で知られるハマナスの花も咲き乱れていました。

 

ジャガイモの産地、清里の道の駅オートキャンプ場で今夜は過ごします。

ナイトキャップは清里名産ジャガイモ焼酎「清里 樽」。

〜知床の大自然に抱かれて〜

世界自然遺産知床にやってきました。新潟からフェリーで小樽へ。そして一気に足寄、斜里、知床へと車を走らせました。半島の先へは、唯一の方法、観光遊覧船で。雄大な知床半島を一望しました。

カモメも誇らしげ。この先に雄大な知床半島が続いています。

オホーツク海に約70km突き出た北海道北東部の先に位置する知床半島。国定公園に指定されたのが1964年。知床の海は冬は流氷に覆われ、流氷がプランクトンを運び、それを魚が食べ、鳥たちもその恵みを受け・・。魚がふるさとの川をのぼってヒグマなど陸の生物の食料になるという、海、川、陸にまたがる、一大植物連鎖が四季を通して見られます。このような知床独特の生態系からなる命の循環と、生物の多様性、自然を守る地域の人々の取り組みなどが評価され、2005年に世界自然遺産に登録されました。

小さく見える建物が漁師さんが漁の途中で一時滞在する宿泊施設
海鳥も旅の途中で岩場に一時滞在

自然保護活動の傍ら、名産のさけやますの漁が行われ、遊覧船からは漁師さんが一時停留するための宿が海岸線に沿って点在していました。期間限定とはいえ、厳しい自然の中、人里離れた場所で暮らすのはさぞ孤独だろうなと、その生活を想像してみる。誇りと自然への畏敬を胸に、共生を実現させているんだな、と土地の人々に尊敬の念を抱きました。

硫黄岳の大噴火によってできた奇岩が並ぶ海岸線
知床岳や硫黄岳などから湧き出る岩清水や滝が続く

遥か古代、様々な民族同士の争いを経てアイヌ民族が生き残り、独特の文化が発展、そしてアイヌ民族と大和民族 が交流を始めたのは、鎌倉時代からだとその時代の古文書に書かれているそうです。

キャンプサイトに戻り遊覧船での紹介アナウンスで知った知床を復習してみる。ここには臆せずシカたちが草を食みに来るし、キタキツネも姿を見せてくれました。そして家族でキャンプする風景もあちこちに。

人間好き?それともキャンパーのおこぼれ目当て?

子どもたちが自然の中でのサバイバルを父や母に教えてもらっている。なんとかテントを一人でしまえるようになって誇らしげに微笑む少女の様子をぼんやり見ていると、手付かずの大自然にはやっぱり子どもが似合うな、と。何か共通の、本物の美しさを感じます。子どもたちが生まれ持つ豊かな感性と素直さ、たくましさが、大自然の憧れを胸に秘めた気高さにも見えます。何か原始的な美しさに感動するたび、心に思うのは子どもたちのこと、知床の大自然の中でも改めて確認した今日いちにちでした。締めくくりは最高の夕日。