〜アーティストコメントより〜

活動報告書にはいつも珠玉の振り返りコメントが!

今日は「とみちゃんの読み聞かせ」の報告からその内容と様子を書いてみます。

声優のとみちゃんは、絵本(15冊)、紙芝居(1冊)を持参。

子ども達に選んでもらうためです。

行ってみなければわからない病院の状況にも合わせられるようにたくさんの素材を用意してくれるアーティストの一人です。

同じ病棟でも、行くたび違う。

例えば子どもの年齢、人数。

プレイルームに集まれる子の数。

ベッドサイドでの活動の数と子どもの状態。

冬は感染症流行期なので、なかなかプレイルームに集まることはなく、今回はもっぱらベッド際での一対一の読み聞かせでした。

「とみちゃんの読み聞かせ」

どの病院でも人気なしかけ絵本の『ぼうしをとったら』でコミュニケーションをとりながら読み聞かせが始まりました。

ベッド際にあるものが彼らとの会話のヒントになるので、それに関連した絵本を選ぶそうです。

絵本は歌絵本が中心。わらべ歌絵本、歌絵本、図鑑、歌紙芝居。

とみちゃんコメントから・・。

手術後、あまり笑わなかった女の子が絵本を読むとどんどん笑うようになってきて、会話も少ししてくれました。

完成したお絵描きをみせてくれたり、心を開いてくれお話してくれたり。

そんな時がアーティストの心を満たしてくれる時。

ベットにあったクレパスで、絵本の絵の色が、どのクレパスの色かを当てる遊びを思いつきました。

色を当てながらだんだんと声が生き生きとしてくるその子をみて、とても嬉しくなりました。

個別の多い冬の活動。濃密な豊かな時間が過ごせます。

絵本を読んでいる間は、お母さん達がお出かけしたり、休憩時間になっていたみたい。

お母さん達が少しでも楽になる時間を提供できていたら嬉しいです。

と、子どもだけじゃない、お母さんにも寄り添うとみちゃんの活動はSHJの理念そのものです。

泣いている子の心の寄り添いが難しかったとのこと。

とみちゃんの今年のテーマだそうです。

ここでアシスタントコメント紹介。

冨田さんは子供たち一人一人に寄り添ってお話をされるので、すぐに子供たちが目を輝かせてお話しを聞き、心を開いておしゃべりしてくれます。そのようすに、病棟のスタッフ一同みんなが驚くほどでした。「今日、はじめて笑いました。」という5歳位の女の子のお母さん、ほっとした表情になっていました。

子供たちそれぞれお話しや歌の反応に個性があって、それらを冨田さんは自然に引き出してくださるので、素晴らしかったです。子供たちは、きっとすてきな時間を過ごせたと思います。

そうに違いない。

優しいアーティストたち、子どもたちの力でもっと優しく素敵になります。

冨田泰代プロフィールはSHJ関東アーティスト一覧で!

Smiling Hospital Japan Official Website

〜今年の一番乗り!〜

新年、茨城地区が始動します。

まず一つ目の病院は茨城県立医療大学付属病院。

リハビリテーション病院として、小児科は主に脳性マヒ、外傷後遺症、染色体異常などのリハビリテーションを目的にしています。

正面玄関入るとまず目に止まるのは、大きな明るい壁画。

医療を受ける前の元気へのウォーミングアップと言っていいほどのインパクトです。

この病院はいたるところにアートを施し、素晴らしい油絵の数々が白い壁を飾っています。

打ち合わせには、院長先生、看護局長さんはじめ、病棟のスタッフが集まってくださいました。

 素晴らしい!こんな活動してくれたら患者さん喜びますよ。

 双方向にやりとりしながら、情報交換していきましょう!

と院長先生。

双方向に・・という言葉をとても嬉しく感じました。

歓迎はしてくれても、外部から入るための厳しい審査をクリアしてから・・、という開始時の空気が緊張感を呼ぶもの。

それでも、活動をさせていただくのだからそれでいい、それで当然。徐々に信頼関係を築いていければ・・と考えていました。

しかし「子どもたちのために一緒に取り組んでいきましょう」

というメッセージから、

病院とSHJががっちりスクラム組めたという手応え、

そして期待されている心地よさに胸がいっぱいになりました。

大雪もなんのその、温かい気持ちで帰路に着きました。

途中、いつも目にする渋谷駅の岡本太郎の壁画がさらに元気をくれました。

積もった雪をギュッギュッと踏みながら童心に戻ったような爽やかな気分で帰宅しました。

Smiling Hospital Japan Official Website

〜久々の活動アシスト2〜

年があけて新棟へお引越しした小児病棟。

活動の様子が見たくて、そして新年のご挨拶もしたくて

頼れるアシスタントにくっついて久しぶりにお邪魔しました。

今まで以上に広々としたプレイルームは窓いっぱいの開放感。

大人気のもみちゃんクレイアートを今年もたくさんの子どもたちが待っていてくれました。

保育士さんも一緒に楽しんでくれるからとても気持ち良く活動ができる東大病院小児病棟。

戌年にちなんで今回のお題は「犬」。

もみちゃん、幾つか見本を作ってきてくれました。

白い犬?

茶色い犬?

白と茶を混ぜてココア色の犬?

耳の色は?

とまずは色を決めて・・。

次に、もみちゃんの手の動きを見ながら粘土のこね方を覚えます。

ふわふわの粘土をこねこねするのが気持ちいい~。

形にしてシワを伸ばす方法も覚えて。

どんな形にもなるから創造力が爆発します。

もう一つ、また一つ、と作りたくなります。

どれ一つ同じものはない、これがアートのいいところ。

個性が光るなあ。ワクワクします。

ぐずっていた子も粘土ともみちゃんの柔らかさに、

ちょっとだけ笑顔が戻ったみたいです。

クレイクラフトアーティスト Tomomi Fujie Facebook

Smiling Hospital Japan Official Website

〜重複障害教育のこれから 2〜

12/28に投稿した重複障害研究者(1927~2000)中島昭美先生の手記「障害と人間存在の本質」*をさらに読み進めました。

12/28 投稿→重複障害教育のこれから

尊敬する盲ろうのバリアフリー研究者、福島智さんの生き方を紹介しながら、また重度障がいの子どもへの教育について触れながら、改めて人の身体は考えられないほどたくさんの可能性をふくんでるんだということを伝えています。とても感動して何度も読み返しました。

全面介助で、発話がないような重い障がいの子が、言葉が発せず理解されないために重複障害教育の道がひらけないなら悲しすぎます。

行動遅滞の面ばかりに目を向け、存在自体に寄り添わないとしたら、一方的で偏見に満ちた関わり合いをするだけ。

子どもの本当の姿を見ずに無駄な努力を繰り返すばかりだといいます。

パラダイムの変換は待てません。

たとえかすかにしか動かなくても、その僅かなサインを見いだすことが困難でも、工夫し働きかけを続ける。

自発的動きを見つけ、それをてがかりに、発信の意味を一生懸命に寄り添いながら探す。そしてさらにそれを促すような環境を作ることで、目を見張るような変化を示すはずです。

中島先生は、

「手を伸ばす」

「取る」

「持つ」

「置く」

などは、人間行動の基本であり出発地点であると言っています。

始めと終わり、動きの停止と開始ができるようになれば、一人の人格として自ら外界に働きかけ、さらに自発的にコントロールできるようになると。

重度障害教育。そろそろ固定観念、見当外れの手法を捨て去る時です。

子どもの示すかすかなしぐさの中に、自発性へのてがかりを見つけ、発信しやすい環境を作ってこそ、学びが成立します。

昨年10月に開始した「学びサポート事業」は、このような理念に則った、SHJの新たな取り組みです。

現在は教材準備やモニターとしての在宅学習支援を行っていますが、4月から本格的に始動します。

医療の進歩の恩恵を受けてとりとめたかけがえのない命。それは重度障がい児や医療ケア児の増大を意味します。

初心を大切にしながらも、時代の変化を見据え模索し行動していきたい。

年始、こころからそう思います。

Smiling Hospital Japan Official Website

✨アーティストの力への感謝と共に動き出したSHJ

子どもたちの反応で必要性を証明しなくては、と力が入りすぎていたのは松本だけだった! いっぽう、アーティストたちは、自分の技で子どもたち、現場の人々を幸せにするのだという揺るぎない使命を胸に、堂々たるもの。そんな様子を、

SHJヒストリー26~よし、処置は後まわしだ!~

に綴っています。

活動2回目。ユニフォームはまだなかったから、病院ボランティアのエプロンをつけて参加。緊張を一生懸命隠す顔は固い固い。

アーティストたちは、準備したプログラムや予期せぬリクエストに、ものともせずにのびのびと応えている。

いつの間にかどちらからともなく和んだ雰囲気。

そして子どもたちの笑顔を見て医師たちは、

「おお!楽しそうだな。じゃ、処置は後にするか」

そんなお医者さんたちの決断に、子どもたちは、

「よっしゃ!」と満面の笑顔。

「それにしても面白そうだな・・。いいなあ」とお医者さん。

そしてアーティスト、

「それならドクター、一緒にいかがですか?」

と大道芸のボケ役に医師を抜擢。

と言うより、半ば強制的に引っ張り込む。

これが大受けにウケて。

普段痛いことばかりするお医者さんが目の前でツッ込まれ、失敗し、頭をかく。

子どもたちはといえば、

キラキラの瞳がいっそう輝きを増し、鬼の首を取ったかのように笑いころげる。

医師は苦笑いしながらも、子どもたちの腹の底から笑う姿にホッとする。

そんな場面に何度楽しませてもらったことだろう。

お医者さんたち、ごめんなさい!

そして・・

アーティストがアーティストを呼び・・

アーティストと病棟に行くたび、誇らしげ、そして内心得意な気持ちで、

どうだ!スマイリングはプロ集団だぞ‼︎

そんな風に少しずつ活動に自信を持つことができた頃を、

SHJヒストリー27~アーティストの力~に書きました。

人のふんどしで相撲をとるとはこのことか、と自分に対して苦笑するも、

アーティストへの感謝は忘れたことはありません。

こうして幼少期からチームワークが苦手だった代表は生まれ変わり?!、スマイリングとともに成長?を始め、現在に至っています。

さて、設立の頃の反省会はこの辺でおしまい。

お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。

明日からはまた日々の思いを綴ります。

Smiling Hospital Japan Official Website