小さい子どもが言葉の意味を獲得する過程で、間違った使い方や珍問答で周りを爆笑させることがよくある。我が家にはダジャレを生きがいとするじいじがいるからさらに混乱を招く。
それでも来年小学生の孫はじいじのダジャレが大好き。言葉遊びができるようになってきた孫は、目下じいじのダジャレ一番の理解者。
さて、ある日の会話。
つむちゃんね男の子にモテるんだよ。
お兄ちゃんがそう言って妹の人気ぶりを教えてくれました。
妹のつむちゃん、3歳。
肌が浅黒く、目が大きくて運動神経がやたらに良い、登れるところがあったら何処へでも登っていく、捕まるところがあればどこでも捕まって体をひょい!と回転させる。
自分の小さい頃を見ているよう。
でも3歳にしてモテはしなかったから、時代が変わると昔スルーされていたものも、そのうち日の目を見ることもあることが証明された。
へえ~つむちゃん、モテるんだ。
そう言われてくねくね照れながら、まんざらでもないそぶり。
媚びているわけでもないはずなのに、3歳にして女子!
つむちゃんの一挙手一投足、話し方にじいじもイチコロ。
なるほど、この子は今で言う「女子力が高い」。
ピンク好き、フリル好き、おしゃまな仕草を見ているとなるほどな、と思う。
母親は媚びる女は大嫌い!というタイプだから、つむがくねくねしていると、また始まった、と呆れ顔。
それでいてつむちゃん、きっぱりとした意志の強さを兼ね備えた、芯の強いしっかり者でもある。
そんなわけで、どれくらいモテるのか、つむちゃんに聞いてみる。
私に聞かないでよ~という感じでくねくね。
じゃあ、お兄ちゃんに聞こう。
お兄ちゃんと同じ保育園だからお兄ちゃんのお友達がつむちゃんのこと取り合ってるのかな。
お兄ちゃんはすました顔で、
そう、つむ男の子持てるんだよ。
・・・・・・・
なんと、全くの誤解であった。
つむちゃんは男の子を抱っこできるそうだ。
もっとも最近では男勝りな女子もモテるみたいだよ、つむちゃん。