バリアフリー”みんなの教材図鑑”📗

SHJ学びサポート」支援員が

特別支援の現場でのこれまでの実践を通して作成した

学びの環境としての教材図鑑が

先日発行されました。

子どもたちから学んだことを通しての必要性や

一人ひとり違う困難さに寄り添ってきた経験に基づく気づきをもとに

渾身から心を込めて執筆した

バリアフリーみんなの教材図鑑

には

~「自分でできる」を支えるために~

というサブタイトルが付いています。

自分でできるを支える?

逆説的ですが

障がいがあるために

主体的に活動したり

自分から学びたい意欲を形にすることが困難な子どもにとって

環境次第で

「自分でできる」を実現させることができます。

「支える」とは、その環境を用意することなのです。

本来持つ感性や能力を

何もできない、わからないのだろう

と低く見積もられてしまう子どもたちの存在にまず

目を向けて欲しい。

そして

日常の全てを教材にして動きながら学んでいく子どももいれば

見えにくさや聞こえにくさ

運動機能の制約を越えて

ここで紹介されているような

個々の障がいに寄り添う教材を通して

捉えにくい日常をわかりやすい空間に変え

学んでいく子どももいる

ということも。

著者はあとがきの中で次のように述べています。

「障がいが重く感覚や運動機能の制約が大きい子どもたちは

状況を把握するために必要な情報を得にくい状態にあります。

また、頭の中ではやりたいことがあるけれども

実際にはできることが限られていることも多く、

外界と繋がりにくい状態にあるといえます。

そのため通常の環境では

自然に学ぶ経験を積み重ねるのが困難な状況にあり、

意図的に学習する機会を設定することが必要です。

個別に環境を整え、丁寧に概念を形成することで、

混沌とした外界を整理した形で捉えられるようになります。

そうすることで、予測のつかない不安から徐々に解放され、

見通しと安心を得て

より能動的・主体的に生きる力を育んでいきます」

ここで言う「環境を整える」とは、

普通の状態では捉えにくい事象を

教材という形にして概念の形成を目指す

ということだと思います。

そして最後にこう締めくくっています。

「自分でやってみてできたという経験が

様々な困難さに立ち向かう原動力になります。

障がいの有無にかかわらず

子どもたちは最良の環境で自分自身の力を伸ばし可能性に気づき、

それらを持って社会に出て行くべきです。

このことを支えるのが教育に携わる我々の使命だと考えます」

と。

子どもが置かれるべき環境についてのくだりには

普遍性が込められていると感じます。

自分から学びにアクセスしやすい環境

みずから自分の世界を広げ自分らしく生きることができる空気

これらを作っていくこと

そしてその環境の中で一緒に成長していくのが

私たち大人のあるべき姿です。

言うまでもなく

SHJが実践している

小児医療現場での

「参加型芸術活動」においても

その理念

「治療中心の受け身になりがちな環境にあって

主体的に取り組み夢中になれるような情操活動により

精神の自立を促すことを目指す」

を実現するための環境づくりが

まさに質の高いワクワクするような

やってみたくなるような

参加型の芸術活動そのものです。

そしてそのような環境があったからこそ

治療を乗り越えられた経験が

のちの困難さに立ち向かう勇気と力になり

生涯にわたりよりよく生きる力に還元できたら

という願いも含め

SHJの目指す世界がこの教材図鑑でも語られています。

教材図鑑に対するお問い合わせはこちら

お待ちしています。

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with コロナ。どうなる⁉︎ ボランティア活動🎨🎷📘

新型コロナウイルス感染拡大が始まりはや5ヶ月。

ご多分に洩れずスマイリングホスピタルジャパンの

✔︎小児病棟や施設に参加型芸術活動を届ける活動

✔︎在宅学習支援を重度の障がいの子どもに届ける活動

が3月からストップしてしまっています。

「もうこのまま・・・

活動ができなくなってしまうんじゃないか・・・」

どこの団体も同じ悩みを持っているなか

〜これからのボランティア活動を考える”新しい課題と工夫”〜

と題した「ききマネ講座」なる勉強会が昨日

飯田橋にある東京ボランティア市民活動センターにて

行われ、ゲストスピーカーとして話題提供する

という大役を仰せつかりました。

話題提供として

SHJがコロナ禍に代替活動として行なっていること

その効果と課題

今後に向けて・・

という内容で話しました。

そして最終的には

小児の医療現場

医療的ケアの必要な子どもの自宅

という最もデリケートな活動のフィールドにおける活動の形を

with コロナになる今後に向けて

どう社会に、医療現場に訴えていくか

で締めくくりました。

 ✖︎集まってはいけない

 ✖︎人との距離を保たなければいけない

 ✖︎喋ってはいけない

ないない尽くしのなか

一つも「なし」ではあり得ない私たちの活動を

 with コロナにシフトした今、どのように実現していけるのか・・・

”それなら改革しましょう”

”新しいプログラムを考えましょう”

という団体もあるかもしれないし

それが可能なフィールドもあると思います。

しかし

社会貢献団体は社会課題の「ここ!」という特定で明確な課題を

「なんとかしなくちゃ!」と

取り組んでいるわけで

こっちがダメならあっち

というわけにはいきません。

私たちのようにダイレクトに人に接するような活動をする

NPOにとっては

「3密を避けなければならない」事態を巻き起こした

新型コロナはなんという憎らしい存在でしょうか。

対面せずに活動するために

”オンラインで対応する?”

当然出てくる対応策です。時代にマッチ!

確かに、科学技術は進歩し、

困難な時に生かすものがまさにITだと思っています。

しかし

受け身になりがちな入院生活において普及を願い実践している

 🌀子どもの成長に欠かせない情操活動

 🌀主体性を育む参加型活動

 🌀芸術活動を通した心の自立

これらをオンラインで叶えることができるでしょうか。

コロナ禍の今

医療現場では特に

医療 命

学び 成長 楽しみ

を両天秤にかければ

当然前者を優先せざるを得ません。

しかし

”そうだ、そうだ

リスク高いからいっそのこと

今後病棟でのボランティア活動は中止の方向で・・”

といった空気には絶対になってほしくない。

ここをなんとか食い止めなくては・・。

子どもはいつだって、どんな状態だって学び成長しています。

講座の最後に講評した

ボランティアセンター所長の山崎美貴子氏は

会がお開きになると真っ先に私のところに来てくださいました。

色々な施設を回っているけれど

医療と学びを天秤にかけた時

圧倒的に医療だけをとる施設が多い、

それもいとも簡単に

当たり前のように

と話されていました。

だからあなたの主張は本当に大切なことですよ、と。

コロナの流れで

せっかく実績を積んで活動場所を広げてきたのに

自粛を迫られ振り出しに戻るような事態は

闘病を頑張る子どもや障がいと闘う子どものために

絶対に阻止しなくてはならない。

世に、医療現場に、

活動の意義を示しながら訴えていくミッションをさらに強く心に刻み

その後ろ盾をいただいたような

満ち足りた気持ちでセンターを後にしました。

”感染症に怯えて守りに入るのではなく

学びと成長という観点から

主体的に学び活動し自己肯定感を取り戻せるような活動を

どんな状態になっても

可能な限り保障していかなくてはならない”

この思いを

多くの人と共有し共感をもらえたこと

大きな収穫でした。

そして

活動者人数の制限、時間の短縮、など

今後医療現場で具体的に話し合っていくという

挑戦への勇気をもらいました。

私自身は講師などとは名ばかりで

話を聞きに来てくださった会場とZOOMを通した皆さん

そして

外でもないセンターの所長さんこそが

インスピレーションであり先生でした。

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実現させよう、少人数学級👦👧

ほんの束の間実現した”少人数学級”。

これをコロナ後まで続ける道はないのか

と提案している記事を

2~3日前に東京新聞紙面で見つけました。

6月にほぼ同じ意見をブログで綴ったばかり。

我が意を得たり!と嬉しくなりました。

→6/5投稿この際、いっそ学校改革!

すでに新しい日常が始まり

もはや教室での「密」は避けなければならなくなり

3密避けて!

3密避けて!

と教員は叫ぶことも減り

子どもたちのストレスも減るのではと思います。

コロナ対応だけではありません。

これを機に”少人数学級”にすれば

今学校が抱える様々な課題をクリアに近づけることができると思います。

さて、6月中旬から通常登校になった学校が多い中、

7月に入ってから感染者が急増し

教師や児童生徒が感染して

臨時休校が相次いでいるというのが現実。

「自分の学校でいつ感染が広がるかヒヤヒヤしている」

という教員も多いのではないかと思います。

教室での子ども同士の距離は1メートルもないだろうと想像します。

ソーシャルディスタンスなど

絵に描いた餅。

現在の義務標準法によれば1クラスの定員は

小中学校で40人(小1は2011年度から35人)です。

一斉休校後に少人数体制を経験した教員は

一人ひとりを余裕を持ってみることのできるメリットを

実感し

児童生徒は

先生に質問したり話し合ったりする時間が増えたのではと思います。

再び35人クラスに戻り両者とも

ストレスを感じていることは容易に察することができます。

友達と会話してはいけない・・・

部活は密を避けて・・・

など

もはや”少人数学級”実施を阻んできた

「子供達が集団で切磋琢磨できない」

というデメリット論は

感染予防の面から説得力がなくなりました。

財務省は財政的にも教員数を増やすのは不可能

と一蹴してきました。

教員や研究者で作る市民団体「ゆとりある教育を求め全国の教育条件を調べる会

が少人数学級に必要な教員の人数と予算を

30人学級の場合と20人学級の場合に分けて試算したそうです。

それによると

20人学級で必要な教員数は10万~12万5千人

予算は20人学級の場合約1兆円が必要になるといいます。

OECD調査によれば

日本の教育の公的支出がGDPに占める割合が

加盟国中最低というのはよく知られた話です。

加盟国平均まで引き上げれば7兆円も増やせるといいます。

少人数学級”実現は全く問題なく実現できるのです。

教育にお金をかけてこその国家運営だと思うのだが・・・💢

業務の多さによる離職率が高いのも問題になっていますが

少人数制でゆとりを持たせれば労働環境の改善にもなり

かえって教員不足への対策になるのではないかとも思います。

もともと子どもの多様化や

学習指導要領の変化

事務仕事の多さなどに教員が疲弊しているというのに

ここへ来て感染予防のための検温や消毒も加わりました。

ますます

子どもも教員ものびのびと過ごせ

感染リスクも減らせる”少人数学級”を

実現して欲しいと強く思います。

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「学びサポート」はマストですから!

在宅訪問学習支援「学びサポート」は7/11を持って

順調に再スタートを切りました。

在宅訪問学習支援「学びサポート」とは?→ウェブサイト

学校も始まり通常登校が落ち着いた7月が

ちょうど良いタイミングだと判断し、

各ご家庭に

  そろそろいかがですか~

と提案したところ

  待ってました!

とばかりに全家庭が

  お願いします!

と嬉しい返事をくれました。

病院と施設での活動は

現場の判断を待つ体制で

ボランティア側がそろそろ~

という打診はしません。

感染の状況と現場の方針をもとに現場が再開が決めるのに対し

家庭への訪問は

それぞれの家庭の判断一つで決まります。

「学びサポート」が訪問するのは重度の障がいを持つ子どもですから

毎日、ヘルパーさん、訪問看護師、医師等の訪問が当たり前にあります。

1日に何人もの職種の人が子どもを支えています。

新型のウイルスが蔓延したからと

訪問医療やヘルパーを断ることなどあり得ません。

ですから他人の訪問受け入れに対して

必要であると感じるならば迷うことなどないのです。

「学びサポート」はマストですから!

というお母さんの言葉は心に迫りました。

ご家庭が

「医療」と「学び」は等しく子どもの命や生活に欠かせないもの

と考えていることを

このコロナ禍が教えてくれた、と言っていいかもしれません。

見通しの持てない状態が長引き

病院と施設での「参加型芸術活動」がままならない今

現場には

感染症に怯えて守りに入るのではなく

学びと成長という観点から

主体的に学び活動し自己肯定感を取り戻せるような活動を

可能な限り保障していかなくてならない

と訴えたいと思っているところですが

学びサポートの現場では

そんなことはもとよりご家庭が承知なのだということが

わかります。

我が子の成長と命に24時間体制で寄り添う家族は

有事の際にジタバタすることはありません。

毎日、1秒1秒が命と向き合う瞬間です。

ひたすら我が子の健康と成長を見守るのだという

愛情とそれに裏付けられた底力を感じずにはいられません。

子どもから、そしてご家庭から学ぶ日々が再び始まりました。

「芸術活動」も広島で再開しました。

しかし再開の足取りは重いままです。

「学びサポート」に対するご家庭の価値観が

病院や施設にも飛び火し

再開が他の地区にも拡大していくことを願うばかりです。

もちろん、

譲れない部分・・

”主体的な活動を通して心の自立を目指すこと”

はそのままに

・訪問するアーティストの人数を絞る 

・時間を短縮する 

・日やグループを分ける

など

持続可能な方法を工夫して

現場に理解を求め

リスクコミュニケーションをしっかりと取りながら

再開への道筋をつけていこうと思っています。

「参加型芸術活動」もマスト

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藤井聡太棋聖誕生!🙋‍♂️

特に将棋に興味があるわけでもない

ましてルールも知らないくらい。

現在小学校3年の孫が1年生の時

将棋を指南してくれたが身につかず

とんちんかんな駒の進め方をするばあばを呆れ顔で見ていたっけ。

それなのに

3回も藤井聡太棋士についてブログで話題にする理由は

記録を塗り替え続けても偉ぶらない彼の爽やかさが好きだから。

そして何より

彼が通った幼稚園がモンテッソーリこどもの家だから。

モンテッソーリ教育の考え方やそれを確立させた

モンテッソーリ女史のストーリーに深く感動し、

息子(現在28歳)をこどもの家に通わせたくらい

モンテッソーリの理念を敬っています。

→2017/7/3投稿~ 藤井4段~モンテッソーリ教育

→2018/2/18投稿~モンテッソーリ集中現象!藤井聡太六段!

それにしても藤井聡太さんの成長には目を見張ります。

つい3年前に4段に昇格し

約半年後に早くも6段へ

そしてトントンと階段を駆け上り

先日7月16日に見事「棋聖」のタイトルを獲得しました。

将棋は粘り強さと集中力が不可欠だといいますが

藤井棋士の集中力はどこから来るのでしょうか。

幼少期に受けたモンテッソーリ教育で、

自分がやりたいと思ったことを

何度でも満足するまで繰り返してよい環境が与えられていたから

ではないかと思っています。

彼の有名なエピソードのひとつに「ハートバッグ」づくりがあります。

息子も1つか2つは作って持ち帰った記憶があります(彼はすぐに飽きてしまったことが伺えます(^^;;)。

画用紙を細く切ったものを編んでハート型の袋を作る作業です。

これに3歳から夢中になり

毎日何個も作り嬉しそうに持ち帰ったそうです。

全部合わせると100個くらいになると母親。

さてモンテの集中現象とは・・

🌀手を使いながら知性を働かせ夢中になれることに出会うと、繰り返し繰り返し同じことをやり始める→集中現象

🌀繰り返すリズムに合わせるようにして深く精神を集中させていく→感受性が特別に敏感になる敏感期

🌀さらに、活動をいつまで続けるかが自由に任せられているところでは、非常に深い集中に入る。

このような一連の現象を「モンテッソーリの集中現象」といいます。

特に3~5歳くらいの子どもは周りから孤立したような姿で

何かを一生懸命やっていることがよくあります。

これはとても大切なことで

周りの大人が、

「まあ一人でかわいそうに

公園に行ってお友達と遊びましょう」

などと余計な口出しをすることは禁物。

藤井棋聖は5歳で将棋を始めたというから、

敏感期にたっぷりとことん集中して

自分らしさに浸っていたのだろうなあ、と想像します。

そしてついに

 17歳11ヶ月最年少で見事、棋聖の称号を得たのです。

  棋聖とは・・・

  囲碁・将棋で、技量の特にすぐれた人および称号(コトバンクより)

記者会見では

「将棋は難しい。この立場になってもまだまだわからない。

どのような局面でも最善に近づける対応力を伸ばしたい」

色紙に「探究」という言葉を記して

謙虚で努力家らしいコメントを伝えていました。

”この立場になってもまだまだ分からない”

だから「探究」を続けようと。

若くして名声を得たり勝利を続けるケースは

世知辛い日常にとって明るいニュースです。

しかし早い段階で上り詰めてしまうことで

今後の人生がプレッシャーの連続にならないといいなと思ったりもします。

でも藤井棋聖にはそのような心配は無用そうです。

どんな立場になっても分からないことだらけ。

だから学び続け、探究していきたいというその姿勢に

人生をひたむきに楽しむ人間的な深さやゆとりさえ感じます。

自分も含め全ての大人たちは

”どんな立場になってもまだまだ分からない”

という彼の言葉の前で立ち止まり、咀嚼してみるのもいいかもしれない。

”実るほど こうべを垂れる 稲穂かな”

藤井青年にぴったりの言葉です。

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