新規導入の打ち合わせや初回の活動見学のために、北海道から九州までホイホイ足を運ぶのも代表の仕事。
今回は大阪豊中市にある児童デイサービスPrimo、阿倍野区の大阪市立大学病院の2つを訪れました。まずPrimoについてはしっかり者の大阪地区コーディネータ西純江さんが導入の打ち合わせを前もってしておいてくれたので、訪問直後から自然に活動が始まりました。
音楽療法士の金愛利さんのピアノ伴奏で緩やかにスタート。「はじめまして」の歌に合わせて打楽器奏者の西さんが一人一人にハンドドラムを回し、子どもたちが順番に鳴らして自己紹介。そのあと、ウインドチャイム、太鼓と続き、最後はトーンチャイムを使って「にじ」の歌でリラックス。
こんな場面もありました。
Aちゃんは注目されるのが嫌だったのか、知らない人がたくさん来て何が始まるのだろうと不安そうでしばらくは背中を向けていました。始めの挨拶の歌では楽器を拒否し、下を向いて体を丸めていましたが、ウインドチャイムの音色に惹かれ、手を伸ばして楽器を鳴らしてから心のバリアが解けた様子。そして、突然松本の方へ向かって飛んできて抱きついてくれました。西さん、金さんにもしっかりとハグをしたあとはもう、どんどん楽しくなって笑顔が止まりません。ピアノの横に立ち金さんと連弾、時には踊り、ノリノリのリズムを取って音楽の中で自由に自分を表現していました。
年齢が小1から高校生までと幅広く、重度のお子さんもいたりと、選曲も難しそうだと直感したけれど、その場にあった音楽活動を瞬時に組み立てた二人、さすがプロ!と今回もアーティストの技に感動のしっぱなしでした。
Primoではこのような活動がまだまだ少ないようでスタッフさんもとても喜んでくださり、子どもたちが笑顔になるたびに写真撮影などで忙しそうに、そしてはしゃぎながら記録を取っていたのも印象的。そんな大人をもしかしたら子どもたちはやれやれ・・と見ていたのかも!
子どもたちと音楽を楽しんだあとは、関西のアーティストを一人一人思い浮かべながら得意げに活動を紹介した大阪市立大学病院でしたが、こちらは昨年感染症の院内事故があってからさらに感染対策が厳しくなり、2度の抗体検査が必要であることなどの説明を聞いて、気持ちが萎えそうに・・。でもすぐに西コーディネータと顔を見合わせ、やりましょう!。ここからはコーディネータがリーダーシップを発揮して、待っている子どもたちのためにエリアスタッフが一丸となっていくのみです。代表から地区コーディネータにすっかりバトンタッチの瞬間です。
夕方は都合のつくアーティストが集まってくれ、プチ懇親会。バスケットボールパーフォーマー・フリースタイラーのNARIさん、大道芸人あざーす・のずさん、そして一日中つきあってくれた西さん。ちょこっとテーブルマジックもあり、ライフワークとしてのアートに対する想いなんかも熱く語ってくれた若者たちに囲まれた、今回も幸せな出張でした。