つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

江里はみんなと生きていく

寺田靖範監督ドキュメンタリー

24時間医療的ケアがかかせない

重い障がいのある

西田江里さんをめぐる

母親良枝さんと

ヘルパーなどのケアスタッフが織りなす日常を描いた

ドキュメンタリー映画

江里はみんなと生きていく

を観ました。

監督は

フィリピン女性との結婚生活を記録した

デビュー作、

「妻はフィリピーナ(1994)」で

第34回日本映画監督協会新人賞を

受賞した

寺田靖範さん。

ちなみに寺田さんは

この映画を制作した

株式会社おもしろ制作の代表取締役でもあります。

江里はみんなと生きていく

ポレポレ東中野で上映中!。

支援する側される側の分断はNG

何より

この記録が伝えようとするのは

社会通念とされる

支援する側とされる側

というかたくなな二極の分断は

ありえない、ということ。

それは

母娘の関係性のなかで

否応なく訴えかけてきます。

母親の良枝さんは

江里さんとの日常の中で

いろんな壁にぶつかりながら

課題を強く意識し

暮らす地域に福祉サービスを立ち上げました。

一見、母親が娘のために作ったとみることもできますが、

それは極めて表面的なとらえかただと

納得がいきます。

娘江里さんが、

自分のように

支援を必要とする全てのひとのために

当事者、当事者をとりまく家族を含めた

かかわり手の実感を通して

母親を代表として作らせた、

ということが言えるのでは、

と感じたからです。

愛が生まれてきた!

映像を追いながら終始

そう感じたのは

愛が生まれてきた!

と良枝さんが直感した

江里さん誕生の瞬間が根底にあり

それが

点から線になって続いていくストーリーとなり

私の中でワクワクとした高揚感を

芽生えさせたからです。

誰もが支援する側される側

娘の障がいを知った時には

正直、この子の存在の意味はあるのか、

と自問した、と話していた

良枝さん。

しかし、

“江里は江里のそのままを

生きていいし

生きる価値がある”

と、ある時腑に落ちた、

といいます。

これも

江里さんの生そのものと

そこに引き寄せられる

たくさんのかかわり手の存在からの

気づきだったのでは、と感じます。

江里さんを真ん中にしながらも

多くのひとが

ときには母親のしらないところで

ときには江里さんをめぐりながらも

横の関係性も深まってゆく。

命をめぐる関わりあいと

支えあい

そして

一人ひとりの成長がそこにあります。

“共支援”

支え支えられながら

そこに存在する

母親と娘の見事なまでの自立心。

上映後の監督とのトークイベントで

監督は

”共依存” 

ということばで表現していましたが

”共支援” 

と置き換えられるのではないでしょうか。 

現に、

さまざまな

福祉サービスを使って

江里さんは

ひとりぐらしを始めました。

良枝さんは

自身が作った

福祉サービスをミッションにしながら

それぞれが

生き生きと生活しています。

共支援

トークイベントでは

良枝さんが福祉の場で支援者が減っていく現状への

危機感に言及した場面がありました。

私自身が運営している

在宅訪問学習支援事業における課題とも重なり

深い共感を抱きながら、つい

購入したパンフレットに

サインをお願いし

会場をあとにしました。

余韻にひたりながら

今こうして綴っています。

*今後の上映予定*
【ポレポレ東中野】
◆11/9(土)~11/15(金)①9:50~
◆11/16(土)〜11/22(金) ①12:10~ ※11/23(土・祝)〜11/29(金)休映
◆11/30(土)〜12/6(金) ①9:50~

【CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)】
 https://chupki.jpn.org/
◆12月1日(日)~12月7日(土) ①12:45~ *4日(水)休映

“支援”をテーマにこれまで

いくつか綴っていますが、

この映画に刺激を受け

また

“生きること”

“支援” についてなど

書いていこうと思います。

この映画をきっかけに作ったことば

“共支援”

についても!

🌿 🌿 🌿 🌿 🌿

■関連ブログ↓

「誰もが支援する側される側」

http://ellie.smilinghpj.org/?p=5579

「誰もが支援する側される側2」

http://ellie.smilinghpj.org/?p=5913

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夢中になれる小児病棟」松本恵里著 英治出版 

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