院内学級では担任をしたわけでも、直接教科を担当したわけでもないのに、なぜかちかしい間柄になる生徒がいる。
受け持ちの生徒と同室だったり、病棟へ行くとよく会う小学生だったり。
ベッドサイドで英語の授業をしていると、たまたまその時間に授業がない子どもや就学前の子ども、入院期間が短いために転校せずに病室で自習する子どもが興味深そうに集まってきたものだ。
「私、入院前は英会話スクールに通ってたんだ」などと言って参加してくる小学生も。
病室で余暇活動として手芸や工作をしていると、学年なんて関係なくその病室全体がクラフトサークルになったりして大いに盛り上がること、しばしば。
教員を辞めてからもう5年も経つというのに、そんな生徒たちの中でずっと仲良くしている子ども?がいる。5年前に中学生、高校生だったから今は立派に成人している人も。
そんな中に、スマイリングホスピタルジャパンの頼もしく強力な賛同者がいる。
大学休学中スタッフの白髭萌さん。
大手術後のリハビリ入院中。
病室が活動場所。
担当は広報。
ちなみに特技は手話。
SNSを使えばどこにいたって仕事はできる、と頼もしい。ネットを通したSHJの紹介方法や広がりについてフォローし、もっと良くなる、もっと広がる、もっとイメージが上がる・・と分析してくれている。Facebook、Instagram、ツイッター、ブログ・・・活動に興味がある人たち、知りたいと思う人たちに十分アクセスできてないのじゃないかと日夜、頭を使って工夫してくれている。若い感性はキラリと光っていてインスピレーション満載だ。
情報化社会が当たり前という中で生きてる若者には教えられることが多い。
私が二十歳の頃はワープロだってそれほど普及してなかったことを考えると、彼らの頭の構造はもはや時代遅れのおばさんのそれとは違う。
そんな白髭さんの活動形態・・入院しながらの社会参加、社会貢献・・長期に渡り入退院を繰り返し、そして今も入院生活を送る彼女だからこそ、SHJの活動の意義を誰よりも理解している。
支援される立場から貢献する立場へ。
病院でSHJの広報活動をすることで、活動の認知を上げることはもちろん、同じような立場の人に、社会参加への希望を持ってもらえたら、と。環境に合わせるのではなく、だったらどうする?と柔軟だ。
SHJの新たな顔として、そして「病院で社会貢献」という新しいスタイルのパイオニアとなって発信していってほしい。
退院し、学生に戻り、社会生活を送る中で、この経験が大きな糧になることを確信する。
そしてSHJのスタッフとして少し距離を置いたところから見る目を養ってもらい、改めてSHJのなくてはならない存在となることを期待している。
・・希望を託せる若者がいる・・・・。
なんて幸せ!
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