SHJヒストリー17 その2 〜こころは自由〜

白髭さんがSHJと関わるようになったきっかけは、ほかでもない「入院」。

私がNPOを立ち上げたことを知り、応援してくれていたが、忙しい学生生活を送る中、なかなか参加するまではいかなかった。そんな中、入院生活が始まり、術後落ち着いた頃に、退屈だから何か仕事させて!という嬉しい申し出があった。

ベッド上でニュースレターやホーームページを見て、SHJのことを知れば知るほど共感が深まり、何かしたい!という衝動に駆られたという。

数え切れないほどの困難、不条理、障がい、不自由が彼女を苦しめてきた。話を聞くことしかできない自分がもどかしかった。すべての苦労が彼女を強くしたのか。恨んだり卑屈になったりとは無縁で、寛容で人の痛みを自分ごととして共感する愛情やおおらかさが彼女にはある。

ふと、こんなくだりが思い浮かぶ。

「生きることから何を期待するかではなく、むしろひたすら、生きることが私たちから何を期待しているかが問題なのだ」

「誰もその人から苦しみを取り除くことはできない。誰もその人の身代わりになって苦しみをとことん苦しむことはできない。この運命を引き当てたその人自身がこの苦しみを引き受けることに、ふたつとない何かを成し遂げるたった一度の可能性はあるのだ。」

ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』

彼女はもうそんなことにはとっくに気付いていて、もはや精神の自由をありのままに謳歌しているかのようだ。

向き合うことに真摯で、そして自分に何ができるかを追究する。生きることに誠実だ。

花がたくさん咲いている病院のお庭をちょっとお散歩

選ばれた人なのかな、とふと思う。彼女はすべて受け入れている。

全宇宙にたった一度、そしてふたつとないあり方で存在している・・。

これがやっと成人したばかりの一女性の生き方。

愛すべき危なっかしさは、これからの社会経験が補っていくだろう。

成熟というのは生きてきた長さには関係ないのだ。

私も彼女を見習って、周囲がどうあれ「自分」を見失わずに生きていきたい。

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