Albertからの弾丸メールが相変わらず続く中、2学期期末テストも終わり、成績をつけて・・と仕事もひと段落。
頭の中はスマイリングのイメージを膨らませることただ一つ。
一緒に活動してくれそうなアーティスト・・そうだ、ALTのクラウディはコメディアンでもあった。
闘病中の院内学級の子どもたちにうんと爆笑をプレゼントしていたあのクラウディ。笑いを生み出す芸は最高にクリエイティブなアートだ。
私は異動していて職場が違っていたので、メールで相談してみることに。
メールなんかじゃじれったいとばかりに、すぐにウキウキした声が電話から聞こえてきました。
OK! Let’s do it!
返事はシンプルかつ迅速。
Why not?
職場が病院だったので、企画書を作ってまずはボランティアコーディネーターを訪ねました。
「看護局を通さないと・・」
「ボランティアを管理するのが大変・・」
「もうこの病院にはボランティアさんたくさんいるから・・」
「いちいちコーディネートするのは大仕事なんですよ・・」
あれれ、誰のための病院ボランティア??
子どもたちの生活を豊かにしたい、その部分に触れてほしかったのに・・。
出鼻をくじかれ、すごすごと退散。
もっとも、この苦い経験をバネに、2年後にはこの病院の最上階にある
”赤い絨毯敷きの総長室”
へ直談判に行くという強行作戦実行。
向こう見ずなことを平気でやってしまうところが図々しいオバさん、と言われる所以。
それでも緊張のせいか、慣れない毛足の長い絨毯のせいか、足を取られつんのめりながら豪華応接テーブルにたどり着く。その先には小さく見える総長さんの顔。
思い切り声をはりあげることになった私は、ちょっとアホに見えたかも。
私の必死の訴えに、総長さんが、
「是非!」
と笑顔で頷いてくれ、天にも昇る気持ちを急降下させたのは総務課のボランティア担当。
ボランティアは管理が大変なんだよ・・。
ということで今回も却下。
ちなみにあれから3年後・・「是非打ち合わせしましょう!」
と連絡が来て改めて「今度こそ!」と意気込み、「あれから実績も積みましたよ~」という得意な気持ちと説得材料を抱えて勇んだものの、またまたお蔵入り。ただし却下ではない。
Albertからの提案が来て2つ目の季節も真っ只中。
アーティスト一人決まっただけだ。
どう?そろそろメドがついた?とAlbert。
「うるさい!そんな簡単な話じゃないんだ」
そんな時、励まされた言葉は、
“Why not? Let’s do it!”
続く・・・。
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