子どもが大切にされる平和な社会へ

〜モンテッソーリ教育と子どもの情景 〜

モンテッソーリ教育といえば「モンテの教具を使う」ことが第一に浮かぶ人が多いと思います。教具を使うということは個人活動ばかりなのかな、という疑問もわいてきます。一人一人が自分のやりたいものを選んで、別々のことを行っている、そんなイメージです。

教具棚から「自分で選ぶ」ところから始まり、

「開始から完成までの試行錯誤と集中」

「もう一度やるか次に移るかを選ぶ」

「もと通りに整え、あった場所に戻す」

この一連の作業を繰り返す時間が確保されます。

自立心、自律心、先を見通す力、目標を決めて頑張る力などが養われます。

確かにここまでだと、ただただ一人の世界に留まっているように見えます。

しかし、子どもは自分ができるようになったことは独占するだけではなく、お友達に教えたいと思います。分かち合おうとします。他の子とのふれあいにつながり、社会性が育っていくでしょう。

達成感をたくさん経験して自己が確立され始めた子は、自然に目が周囲に向き、他の子へ興味が湧き、一緒に行動したいと思うようになります。

まずは選んだり失敗したりもう一度挑戦したり、できたことに喜んだり・・自分と向き合う時間をたっぷり持つ。すべて自発的な活動です。

そんな個人活動を柱として自己を確立していき、次にグループ、そして集団での一斉活動への準備ができるというステップ。

子育て中のある情景を思い出します。

息子が小学生の時、たくさんのお友達を家に呼んでひとしきりワイワイおしゃべり。数時間の騒ぎを覚悟しおやつを盆に載せて部屋に行くと、シ~ン・・・。

それぞれがゲーム片手に奮闘しています。せっかく集まったのに~とつい野暮な口出しをします。

見ると通信をしたり、自分の画面を友達に見せたりとそこに共有の場面がありました。

外遊びは校庭で十分してからの集まりです。

ギャングエイジの頃・・大人が口出しをしなくても社会を作っていたんだな、と改めて感じます。百歩譲ってですけど。