SHJのこと

〜ガチャポンのある小児病棟2〜

ガチャポンのある小児病棟といえば日大板橋病院。

子どもに限りなく寄り添う医長さんの温かい計らいです。

今日はアシスタント研修のために久しぶりにやってきました。

アーティストはまさともじゃ。

老若男女問わず、大人気。

2歳の男の子。怪訝そうな顔で警戒心をあらわにしながらお母さんにしがみつきながらも、興味津々でじぃっともじゃさんを見ていました。

目が合うと泣き出しそう。それをさっと察したもじゃさんは押したり引いたりを繰り返す。そのうち、最後にはハイタッチしてバイバイするほどに仲良しになりました。

小学生の男の子。トランプマジックに参加して驚きの連続。自分の選んだトランプがもじゃさんの口の中から出てきた時はプレイルームの全員がおーっと歓声をあげました。

へんてこパトマイムが始まると、保育士さんたちはゲラゲラと大笑い。お母様たちも一緒にころげるほどに。

相変わらず怪訝そうな顔をしている幼児さんは終始、「変な人だな~」という思いを隠さずに、でも時々笑ってる。

プレイルームでのショーが終わっても、みんな全く動こうとしない。

そのうち仕方なく、個室に移動するもじゃさんに小さい子は次々にハイタッチしてお部屋に戻って行きました。

さてICUでは医師や看護師が忙しそうに動き回っている中、それはそれは浮いているもじゃさんですが、誰もが歓迎しているのがすぐにわかりました。

きっと、緊張の連続の中、ふと笑える瞬間を味わえる気分転換になっているのでしょう。廊下でその様子を見ながら、スタッフとして吹き出している場合ではないのはわかっていても、おかしくてたまらない。

学童男子の部屋。いじられていじられてなお、道化を続けるもじゃさん。

「また来てね」「うん。マジックもっと練習してくるね」

女子の部屋。なんだかしらけた雰囲気。でも負けない。痛い視線など気にせず、そんな時はダイナミックなトランプマジックで唸らせてしまおうという作戦が成功。最後は女子たちも大受けに受けてくれて笑い声が廊下に聞こえてきました。よかったね、もじゃさん。

女の子の個室。相手になんかしないわよ、と言わんばかりに背を向けていたけれど、そのうち面白くてケラケラ笑い出した様子が廊下まで伝わってきて、やれやれ。

ベッドサイドを12もまわってさあ帰ろうと廊下に出ると、そこには処置があって見られなかったという男の子が。自分だけのマジックショーに大満足してくれました。

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子どもに限りなく寄り添うのは医長さんだけじゃない。

お父さんが昼間に面会に来て世話をしている・・と遠目で見ていたら、お父さんではなく担当医師でした。アンパンマンの絵が全体に施されたTシャツを着ていたものだからまさかと思ったけれど、着ていたのはアンパンマンの絵が全体に施された白衣?でした。来るたび、ああ、この病院は立場を超えて溶け合っているなあ、と感じます。

前回は可愛い幼児さんの声だったけど、今日の院内放送は中学生かな。お姉さんの滑らかな声でした。子どもたちに放送などのお当番があること、ガチャポンがあること、この病棟の魅力の一部です。

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