子どもにとっては一日のうちで
大半を過ごすのは学校。
教師が子どもと向き合う時間は
何より大事にされなければならない。
教科指導に加え
生徒個人の中で何が起こっているのか
集団の中で問題はないか
そこを注視し対応し
生徒、教員互いの学び合いを通して
信頼関係を深めていくことで
大切な学校での時間は意味あるものとなる。
さらに予期せぬ生徒指導や
保護者からの相談なども重要な部分だ。
しかし
最近特に増えているのが事務仕事。
長時間の残業を余儀なくされ
教員が疲弊し病気休暇をとるケースが続出している。
異常事態!
以前、教員が本来の業務に集中できるように
校務分掌等の事務担当制度があったらいい
と書きました。
→2018/11/26投稿〜学校に教員事務員を!〜
さらに
小学校では
英語指導、プログラミング指導
道徳教育
・・・・
また、
入学式、卒業式での起立&国歌斉唱を義務付けられたり・・
多岐にわたる業務や思想までも押し付けられる現場。
このような労働環境の低下を憂い
大学生が教職を避ける
強い傾向があるといいます。
教師の仕事が増え続けているというのに
財務省は少子化を理由に教師の数を減らそうとしています。
少子化が理由ではない。
教員の劣悪な労働環境を理由に教員を志望する人自体が激減しているのだ。
教育への予算を削る理由を少子化にこじつけているだけ。
すでに大学の運営交付金は毎年減り続けているし
教育学部のある大学では定員が減らされているという。
すべて少子化を理由にするなんて詭弁だ。
数の問題ではなく質の問題と考えれば
全くのお門違い。
日本の子どもの学力低下を憂う政府。
これはとりもなおさず、教育現場を担う教員が
本来的でない仕事に忙殺され疲弊しているからだ。
教師は楽しい仕事、やりがいのある素晴らしい仕事
でなければこれからの教育を担っていく人材も育たない。
国防費にかける膨大な予算を教育予算に回してほしい。
大学の教師養成へ、
残業代などの人件費等
教育現場への予算を増やすことの方が
国力を上げることになるのは自明のことだ。
そして
教師にこそ、働き方改革を!
・教師の数を増やして一人ひとりに目配りする余裕を
・クラス定員を20人に
・校務分掌事務員制度を導入し子どもとの時間を増やす
・教職員給与特別措置法による一律4%の調整額をやめ、残業代を払う
まだまだありそう。
教育とは、人間対人間のナマの営み。
決められたノルマを
決められた時間内に済ませる仕事ではない。
そこにこそ、時間をかける意味があり
教師としての最大のミッション
醍醐味がある。
事務作業に追われて
子どもと向き合う時間がない現状を
どうか変えていってほしい。
子どものために。
教師のために。
日本の未来のために。