”お気に入りの曲を弾けるようになりたい”
テクニックなどより
そんな思いを一番大切にしてくれるピアノの先生がいたらな〜。
技術を身につけることはそのあと。
まず
楽しい! 弾けて嬉しい!
という気持ちから出発するピアノ教室があったとしたら
それは私の理想のピアノ教室。
SHJアーティストの演奏を聴くたび
うっとりしながら
「もっと練習しておけばよかった」
と自分の才能の無さと限界を棚に上げ
思うことしばしばです。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
小学校3年生から6年生までピアノを習っていました。
あの頃でも習い始めは幼稚園から1年生くらいが多かったようで
3年生でバイエルをやっているのは教室で私くらいでした。
そう、ピアノを習った人にとっては
懐かしい!
と思わず叫んでしまうのが
ピアノ教本「バイエル」です。
確か赤バイエルと黄バイエルがあって
バイエル黄色に進んだんだ
へえ~すごいね。
などという会話もよく聞かれました。
ちなみに
教員採用試験の小学校教諭の試験でも
「バイエル60番以上から一曲」という音楽実技があるとか。
それだけ定番中の定番教則本です。
そして、合わせて使ったのが
「ハノン」
反復による指のウォーミングアップは
リズムを身につけるための
単調な訓練で
はっきり言って面白くない教本でした。
ピアノを習うなら好きな曲を弾いてみたい・・・
そんな思いは当分お預けで、
バイエルとハノンでまずは
先生に言われた通りに練習、練習。
しかし音楽の才能は微塵もない私へ
教室では落ちこぼれへの視線を感じたものです。
その後ブルグミュラーに進み
好きになった曲もいくつかあり
しかし発表会で失敗して・・。
ソナチネに入るともう苦痛しかなくなりました。
ソナチネ2巻は親が買ってきたものの
ほとんど開くこともなく挫折。
ピアノ教室退会とともに
ソナチネ2巻含む全ての教本を封印。
しかしバッハ・インベンションだけはしばらく
つっかえ、つっかえでも
気に入って弾いていました。
とにかく
好きな曲を弾いてみたい夢は
そのまま苦手意識とともに封印。
好きな曲を自由に・・
という方針のピアノの先生などいないのだ!
バッハ・インベンションが好きなのね・・
とわかってくれて
せめてつっかえ、つっかえでも
興に入る私をそっと見守ってくれる・・
そんな先生はいないのだ!
と諦めそのままになりました。
今思えば
やってみたい!
という気持ちに寄り添い
自分のペースで
好きな曲弾いてみよう!
という考えの先生がいたらどんなに音楽を
心から楽しめたでしょう。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
私が長年封印していたそんな願いは
SHJの音楽家たちが子どもたちに向けて叶えてくれました。
好奇心旺盛な子どもたちに
感性を大切に音楽を楽しむことを教えてくれる
SHJのアーティストたち。
音楽=音を楽しむこと
これが基本なら、
苦手意識など吹っ飛んでしまいます。
一人ひとり違った
個性光るアーティストたちは
私がかつて出会いたかった
音楽の先生であり
音を楽しむ達人です。
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