つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

子どもだって公園将棋👦👧

昨日の新聞をいち日遅れで見ていたら

「あ、こんな風景、見たことある」

という記事を見つけました(東京新聞朝刊)。

・・公園将棋 ・・

またの名を青空将棋。

アメリカ映画「ボビー・フィッシャーを探して」で

主人公の少年が

公園でチェスをする大人たちに参戦し

見事に勝ち続ける場面がありますが

それに重なりました。

「ボビー・フィッシャーを探して」

→主人公の少年は7歳という年齢ながら、チェスに関して天才的才能を持っていた。父は息子の秀でた才能を、かつてチェスで世界に名を馳せたアメリカ人天才プレーヤー、ボビー・フィッシャーに重ね合わせ、本格的な英才教育を試みる。(1993年公開 Yahoo映画サイトより)

公園・・・公の場ですから

誰でも参戦できて

誰でも観戦できる

知らない同士が交流できる社交の場。

主人公が父親に促されて参戦する場面では

「え?子ども?」

なんて顔は誰もせず

「よし!やろうじゃないか」

といったフレンドリーぶりです。

こんな風景が

池袋周辺の公園や路上で繰り広げられているのを知り

この映画の場面を重ねてなぜか懐かしく感じました。

昭和の香りがただよう将棋おじさんたちが作る一場面。

って感じかな。

一時は大会を開いて観戦者も含めると

30人から60人が夢中になったこともあるそうです。

特に高齢者にとって将棋は身近な交流のツール。

おじいちゃんの家に行けば

いつも将棋盤と囲碁盤がちゃぶ台の横にちんまり置かれていたっけ(そう言えばおじいちゃんの家も池袋だった)。

ってこれ、古すぎるエピソードでした(^^;;

しかし、

「繰り広げられている・・・」

というほどの賑わいは薄れ始めて久しいといいます。

環境浄化の名目で

また公園整備の工事のために

公園将棋の場は追いやられ転々とし

ゆっくりと将棋を楽しむ人が激減したそうです。

勝負の場で

飲酒や賭け事はご法度。

しかも公園などで野宿する人たちが将棋盤を管理、

清掃もしていたというのに。

・・・・・

公園のあるべき姿ってなんだろう。

年金暮らしの高齢者

路上生活者

会社員

子ども

お母さん

・・・

みんなの井戸端会議の場

みんなの交流の場

みんなの居場所

じゃないかな。

公園を管理する自治体の担当者曰く、

「大勢が占有し、

『怖くて歩けない』という苦情があり

適正な管理ができない」と。

しかし将棋おじさん

「金がなくても、いつでも遊べるのは公共空間のあるべき姿。

用途を限定すると街はつまらなくなる」と。

街の中の多様性を受け入れる包容力を発揮する場が

公園ではないでしょうか。

再開発のもと、外しのない

綺麗で画一的な風景が東京にはどんどん増えているような気がします。

管理しにくい多様性を排除する空気が増えているようで寂しくなります。

いいじゃないですか。

将棋おじさんと仲良しの少年がいたって。

勤め帰りにちょっと一戦、と立ち寄るサラリーマンがいたって。

互いに世代や境遇や立場が違う

いろんな人が公園で交流しているシーンが当たり前にあれば

もしかしたら一番身近ないじめ対策かもしれません。

いろんな人がいて世の中成り立ってる身近な社会の縮図がそこここにあって

ちょっと違ってる

ちょっと変わってる

そんな子がいるのが普通。面白い!

ってみんなが思ったら最高だな。

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