東京都が開催する
「こども未来会議」。
新型コロナウイルス感染症の拡大によって生じた
子どもを取り巻く課題を話し合う会議だそう。
9月23日に初会合が開かれ、
都知事と5人の有識者らが
意見交換したと新聞が報じていました。
「子どもを取り巻く課題」について
どんな意見が出されたのか・・
ざっとこんな感じのことが書かれています。
休校の長期化により
・低学年ではノートに書く際の筆圧が落ちた
・書き写せる分量が減っている
・中学年で時計が読めない子がいる
デジタル化の加速により
・家庭間でもともとあった経済やデジタルへのアクセス格差が広がった
など。
そりゃ、休校が長引き学校がなければ
書字活動は激減し鉛筆を持つ機会がなくなる訳だから
書く量が減れば鉛筆を持つ時間が減るということ
おのずと筆圧も弱くなるでしょう。
学校という一日の相当の時間を集団で過ごす場が失われれば
生活のリズムがつかず、時計を読む必要も激減するというもの。
この春小学校に上がった可愛い孫は
散々のラン活を経てお気に入りのランドセルを手に入れ
入学を楽しみにしていたというのに
出鼻をくじかれ
訳のわからない感じでスタートした小学校生活。
そして分散登校だの預かり登校(?)だのと
混乱のうちに夏休みに入り、
猛暑続きという夏本番の最中に
夏休みが終わり
これまた
よくわからないうちに新学期開始。
いったい彼女の頭の中で時間や季節というものが
どのように整理されているのだろうか、と
気の毒に思えてきます。
普通に4月に入学式という儀式を済ませ
運動会やらプール開きやらを経て学校に(少し)慣れ
待ちに待った長~い夏休み。
このような時間の流れの中で身につけるべきもの
それは
筆圧だの
書く分量だの
時計が読めるだの読めないだの
ではなく
それ以前の概念形成
ではないでしょうか。
そしてこれまでと違った生活の中でのこころの変化や
困ったことなに、まっすぐに向き合って
ゆっくり耳を傾け理解することが
大人に求められ
その中でこそ気づくことができるのが
「新型コロナウイルス感染症の拡大によって生じた
子どもを取り巻く課題」
ではないでしょうか?
筆圧やら書く分量、時計とか計算とか・・・
それを
「子どもを取り巻く課題」
としてまず意見が出されることにこそ
課題があるような気がします。
子どもを取り巻く大人の認識
これぞ
「子どもを取り巻く課題」
なのでは?
会議は来年1月ごろまでに3回開き
意見や議論を都の政策に生かすそう。
「子どもたちが笑顔で生き生きと暮らせる東京を作りたい」
とは知事。
活発な意見な議論を期待するとのこと。
現場に足をうんと運んで
子どもが生き生きと暮らせるためには
社会がどうあるべき?
実態をきちんと把握して議論してもらいたいと感じました。
大人がワイワイと頭をつっつき合わせて机上の空論を述べるのではなく
「子どもたちが笑顔で生き生きと暮らせる東京」
は大人が
子どもが活動する場で
子どもから学ぶところから始めなくてはならないと考えます。
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