SHJのこと

SHJ教材「ボコボコチェーン」ってなに?

◾️自然に教材に手が伸びる、これが大事!

先日Sちゃんが来てくれた時に

「お土産に買って帰ろう!」

とお母さんが手を伸ばしたのが

ボコボコチェーンミニ。

それもそのはず

Sちゃんはとても気に入った様子で

なんどもなんども

ボコボコ、ボコボコボコ・・・

とやっていましたから。

で、このボコボコにどんなねらいがあるの?

と大人は疑問を持つわけですが

もっと大事なのが

まずはSちゃん自身が

えっと、ねらいは◯◯◯だから・・・

などと考えるわけでもなく自然に手を伸ばして

ボコボコやってしまう

というところ。

子どもが主体的に教材に手を伸ばし

なんども繰り返す。

この教材の魅力を物語る風景です。

与えられたものを嫌々やるのではなく

教材に手が伸びる

なんどもやりたくなる

っていうのが教材が持つべき要素。

このボコボコチェーンはその意味で100点満点。

◾️で、ボコボコチェーンって?

さて教材図鑑でこの教材について調べてみます。

まず姉妹品として

・ボコボコ棒

・ボコボコ蛇腹ホース

そして

・ボコボコチェーンミニ

というのがあります。

ボコボコという手に伝わる振動を利用した教材なのですね。

使い方はチェーンを振動が感じられる方向に引っ張り抜ききる、というもの。

この一見単純な作業は

私たちが日常当たり前に無意識に行なっている動作です。

しかし

思い通りに身体を動かすことができなかったり

運動の幅に制限があったりといった場合に

ある目的のために身体を動かすための環境

つまり教材がその動きを促すことになるのです。

ボコボコチェーンの場合、

方向性のある手の動きを引き出したり

連続性・持続性のある操作を引き出したり

また

引いた手を離してまた持って引っ張っての

繰り返しによる

片手でのたぐり寄せや

引いた手を離して別の手で持って引いての

繰り返しによる

両手の協応、

さらに

目と手の協応を促します。

ボコボコという振動が、

手の動きの連続的なフィードバックとなり、

自分の身体の動きを実感できるのです。

ボコボコ、

という手応えの心地よさに

なんどもなんども繰り返してしまう

というわけです。

◾️肢体不自由の困難さを想像してみる

ボコボコシリーズ含む

全てのSHJオリジナル教材は

身体の不自由さを自分ごととして想像させてくれます。

私たちが

当たり前に無意識に行なっている動作には

いかに科学的な意味があるのかを

障がい児教育は教えてくれます。

子どもたちが身をもって

科学の不思議さ、面白さを

日常生活の中で伝えてくれている

といっても過言ではないと思います。

バリアフリー化、合理的配慮を、と言いますが

車椅子が通れるように通路をフラットにすれば良い、

広くすれば良い

といったようなことだけでなく

空間の広がりや奥行きなどの概念形成を

体得できるような主体的な活動こそを

当たり前にしていくことで

困難さのために諦めることなく

自分の世界を広げることができるのだと、

伝えていきたいです。

◾️子どもは教材の共同開発者!

さて、Sちゃんが選んだ

このボコボコチェーンミニは

ご紹介の通り、ボコボコチェーンの応用編と言っていいかもしれません。

握る方と引っ張る方のそれぞれの手に固定が可能で、

麻痺があるからと諦めていた人も

両手の協応を体験できます。

Sちゃんはたいそう気に入って、

おうちでもボコボコ、ボコボコボコ・・・

とやっているとお母様からさっそく

報告がありました。

「テーブルのサイドに引っ掛けて引っ張ったり、

自分なりの遊び方を発見して楽しんでいます」

と。

作成した支援員の意図を超えた使い方を生み出し、

新たなねらいを設定してくれる子どもは

これまでもいました。

→2021/1/15投稿~子どもは教材の共同開発者

で紹介しています。

Sちゃんも同じように

支援員の思惑を超えて

自分なりの楽しみ方を発見しているそうです。

やっぱり子どもは天才!!

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⬛️ボコボコチェーンミニ 

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