いつもスマイリングホスピタルジャパンの活動を応援くださりありがとうございます。
お蔭をもちまして、
2012年5月に任意団体として活動を始め
同年12月にNPO法人化し、
今年12月18日、設立10周年を迎えることができました。
ひとえにみなさまからの応援と支えがあってのことと、
心よりお礼申し上げます。
10年前を振り返って
思えば、病院の子どもたちのためにと
がむしゃらに活動を始め、
ただひたすら駆け抜けた10年間でした。
その間、たくさんの方に支えていただき、
たくさんの仲間に出会い共に活動することで、
人は一人では生きていけない、
ということを改めて実感し、感謝し、
多くを学ばせていただきました。
運営面では紆余曲折もあり、
見失いかけたこともありましたが、
団体と関わってくださる方たちの
「子どもたちへの想い」
には常に共感がありました。
子どもたちの笑顔が力になりました。
だからこそ、続けてこられたのだと思います。
今こうして記念すべき日を迎え、
活動を一つの理念に基づいたかたちにし、
将来のビジョンを描くまでに成長できたことを、
感慨深く振り返っています。
医療の場で豊かに生きるということ
医療の現場では命を守ることが最優先であることは
言うまでもないことですが
同時に、豊かに生きることがないがしろにされるべきではありません。
ある小児病棟でのこと。
「時間がありません。家族が集まっていますので
○○ちゃんが大好きな音楽を
演奏してあげていただけませんか？」
と、看護師さんに案内され個室を訪問し、
ピアノ演奏を聴いていただいたことがありました。
「我が子の最期、家族揃って
豊かな時を過ごすことができました」
とご家庭や病棟スタッフから感想をいただき、
命が消えゆく時まで音楽が心に寄り添えることを確認しました。
また、在宅医療を受ける子どもへの訪問学習支援では、
オリジナルの教材やICTを使った個別対応により
世界が広がった、
という嬉しい感想をいただいています。
治療の甲斐なく緩和ケアに入っている子どもが
家族との最期を豊かに過ごすこと、
治療を頑張れたことが
退院して新たな困難にぶつかった時に勇気をくれること、
できないと諦めていた障がいの重い子どもや家族が
可能性に気づくこと、
これらは本人や家族にとって
生きていく力になると同時に、
アートと学びを届ける私たちにとって、
何よりの原動力になっています。
これからの10年間
2020年3月より、新型コロナウイルス感染対策のために活動の方法を変え、
また新たな工夫を迫られてきました。しかし何があっても子どもは毎日成長します。
ぶれない理念のもと、これからも取り組んでまいります。
引き続き、SHJの活動の意義についてご理解いただき、
支えてくださるよう
よろしくお願いいたしします。
ニュースレターを季刊発行し
活動報告をしていますが、
35号目を10周年記念号として
10年間のあゆみと団体の今をまとめ作成しました。
レターを受け取っていらっしゃらない方で
ご希望の方は以下のアドレスまでおしらせください。
これからの10年間がさらなる発展へと
繋がることを願い、新しい発想を大切にしながらも
基本理念に基づき
今できることを地道に行ってまいります。
引き続き、活動を見守っていてくださるよう
何卒よろしくお願いいたします。
アートで人は元気になれる
アートが好き、アートで人は元気になれると共感してくださる方、
「SHJ子どもとアート研究会」で一緒に子どもたちを応援しませんか。
＊まずは代表著書「夢中になれる小児病棟」を読んでみる
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