SHJのこと

付き添いの方へ!👪

ご家族への配慮

体調が辛そうな中学生の部屋で

紙芝居の活動がありました。

ご本人は紙芝居どころではなかったでしょう。

しかし、病棟の判断は逆でした。

ご家族が面会に来ていて

「本人は術後でかなりきついのですが

お母様お父様にも観ていただきたいので

こちらの個室でお願いします」

と、保育士さん。

声優の友川まりさんに

4年ぶりの訪問初日にご挨拶を兼ねて

同行した日のことです。 

少年の気持ち

中学生の少年は

ちら、

とこちらを見るなり

明らかに拒否する表情をして

ぷい、

と窓の方に体を向けてしまいました。

”体調最悪のときに

よりによって紙芝居かよ、

中学生だぜ、バカにすんな!”

と思ったに違いありません。

そうだよね、要らないよね、

と心でつぶやいた矢先、

ふと視線を動かすと

ご両親のお顔は満面の笑顔。

なんだか申し訳ない気持ちでいたところ

救われる思いでした。

ボランティアとは

”ボランティアさん、

せっかく来てくれてるから”

と思わせてしまうのは

絶対に嫌だし、

親切の押し売りは避けたい。

この時点で

保育士さんも

”せっかくだから・・・”

という思いで部屋に通してくれたのなら、

それは違うと思うし

また

ご両親も

”親切に報わなければ”、

と思っているかもしれないとしたら

患者さんと家族に気を遣わせるだけの

本末転倒な話。

まずは活動前に自問する必要があります。

状況を把握した上で

 私たちは必要な存在なのか。

 どうあれば相手が助かるのか。

 どういう立ち位置ならより喜んでいただけるか。

そう自らに問うことで

ボランテイア活動は意味あるものとして成り立ちます。

全体を読む保育士さん

しかし、

保育士さんに通されるも

少年の

ぷい!

という様子に、咄嗟に

「返って邪魔では?」

と自問した数秒後、

“紙芝居”とそれを観ている家族の様子を

見るうち、

正解だった!

と胸を撫で下ろしました。

この保育士さんは

10年前にSHJが活動を始めた時からのお付き合い。

拙著にもコラムを寄せてくださっていて

「スマイリングの活動がある日に入院をする子の入院生活には不安が少ない」

と活動を重宝くださっている方。

活動の良さや活用の仕方をとてもよくわかっていて

だからこそ、この部屋に通してくださったのだな

ということがわかりました。

→「夢中になれる小児病棟」 

P.144 コラム「子どもが子どもでいられる時間を」

アーティストは

私が少年の様子に

この部屋で活動することが正解なのか・・・

と落ち着かない気持ちでいるかたわら、

アーティストは

空気全体をつかんで

どの引き出しを選ぶか瞬時にきめ、

語りかけ

紙芝居を始めました。

そんなアーティストの進行が

ご家族を安心させ

お話の中にぐーっと引き込みました。

心から楽しんでいる様子でした。

そのうち少年も

声優・友川まりさんの

臨場感あふれる抑揚あるパンチの効いた

ナレーションに引き込まれていたようでした。

ほんの少し、笑顔を見せてくれたのが

とても嬉しかった!

そうです。

アーティストとは

人を幸せにする仕事

SHJのアーティストたちは

相手の様子に合わせた立ち位置や表現を

的確に選びます。

活動の浅いアーティストも

子どもたちに教えてもらいながら

子ども中心、自分はファシリテーター

に徹することを学びます。

家族の笑顔 場の笑顔

私たちは入院中の子どもたちに

アートを通して自分らしく楽しんで欲しい

と願って活動しています。

子どもにはご家族が付き添っていることが多く、

一緒に活動に参加してくださいます。

時には今回のように

本人よりも夢中になったり

アーティストとのおしゃべりを楽しんだりします。

心配そうな家族が笑っている姿は

闘病中の子ども本人こそが

ホッとする瞬間でもある、

と活動を通して感じています。

すると保育士さんや

看護師さんも笑顔になる。

その場を

温かな空気で包んでしまうような感覚です。

子どもたちとご家族へ

私たちは

「入院中の子どもたちに参加型アートを!」

と掲げますが、

「入院中の子どもたちとご家族へ

アートを通したワクワクの時間を!」

と言い換えてもいいかもしれません。

アートで人は元気になれる

アートが好き、アートで人は元気になれると共感してくださる方、

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SHJ子どもとアート研究会について詳しく知る!

*まずは代表著書「夢中になれる小児病棟」を読んでみる

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