アーティストの想いは
病棟・施設への訪問活動から
オンラインによる活動になってから2年半が経ちました。
これまで各地区で現場に赴き
アートを届けてくれていたアーティストたちの
病いや障がいと闘い頑張る子どもたちへの想いは
コロナ前とは全く変わらない
いえ
コロナ後に一層増したのではないか、
と言っていいかもしれません。
そしてもどかしさ・・
病室で病いや障がいと闘い頑張る子どもたちには
活動制限がこれまで以上にかかっています。
みんなで集まって遊ぶ場所としてプレイルームがあるけれど
一度に入れる人数が決まってしまったから
これまでのように好きな時に
本や漫画を借りに行くこともできない。
さらに、これまで以上に面会制限がかかり
家族に会えてもごく短い時間だけ。
緊急事態宣言時などは
オンライン面会だけ、ということもありました。
病院に家族が見舞いに来ても会えるのが画面越しとは
なんという不条理でしょう。
そんな状態にアーティストたちは心を痛めて
遠くから「どうしているかな・・」と案ずるだけで
子どもたちの大好きな歌や制作活動、マジックやパントマイム
バルーンアートを届けられないもどかしさに
苦しんでいます。
アーティストのモチベーションはどこから来るの？
そのような中でも
できることを！
とオンラインで活動を届けるアーティストたちの想いには
とても熱いものがあります。
彼らのモチベーションは一体どこから来るの？
という事務局の素朴な疑問をテーマに、
今月16日に開かれた「SHJ子どもとアート研究会」で
アーティストたちに話していただきました。
・「子どものために」というシンプルな思い
・子どもたちや病院からのフィードバックに喜びを感じる
・子どもといると心が浄化される
・子どもの笑顔が快感！
・一緒に活動する仲間がいる
・仲間同士、話せば話すほどSHJの理念を知ることができ、アイデアが出るからワクワクする
・活動を続けるうち活動するのが当たり前という気持ちになりそれがモチベーションになる
などなど・・・
コロナ禍、モチベーションキープのわけは？
長引くコロナ禍、
Zoomで音楽やお話、様々なパーフォーマンスを届けることが
段々と板についてきたとはいえ、
対面での活動では知り得なかった苦労もあるはず。
しかし、それでもモチベーションが下がらない、その訳は
・失敗も笑いに変わる
・対面とは違ったオンラインならではのハプニングがある
・離れていても「今、一緒の時を過ごしているね」という気持ちになる
なのだそう。
本当にそうだと思います。
失敗場面も
本番前後のバタバタも
全部曝け出してしまうアーティストたちの
ユーモアとお茶目さは本当に自然体です。
子どもみたいな純粋さも垣間見られてとても素敵で爽やか。
プロってそういう魅力も備わっていてこそなのですね。
失敗したってやり直せばいいよね！
「失敗したってもう一度やり直せばいいんだよね！
もう一度挑戦してみるよ！」
と難しいジャグリングに挑むアーティストの姿から、
そして
ピアノ伴奏を間違えてしまった相方に
「あれれ、もっと練習すれば上手になるよ」
とツッコミを入れるアーティストの掛け合いから、
子どもたちはきっと勇気がもらえるんじゃないかな。
でも本当は
子どもたちを元気づけながら
実はアーティストが自分に言い聞かせているのかもしれないな、
と思ったりします。
アーティストたちのモチベーションはどこから来るのか・・・
子どもたちの笑顔は
画面越しでも対面でも
アーティストたちにとって大きな励みとなり力となり、喜びとなります。
アーティストたちのモチベーションはどこから来るのか・・・
それは
子どもたちの笑顔はもちろん、
彼らの期待いっぱいの眼差しと素直なリアクション。
そんなふうに活動を見ながら思う毎日です。
アートで人は元気になれる
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