子どもが大切にされる平和な社会へ

コロナとボランティア

ボランボラコの会

1月14日(土)、

子ども病院ボランボラコの会主催

「コロナとボランティア、これからを考える会」

に出席しました。

小児病院・病棟を訪問しているボランテイア団体と

受け入れ側の病院スタッフ(主にボランティアコーディネーター)が

コロナ禍の活動報告、

今の病院のニーズや態勢作り、

それぞれが考える今後について話し合う、

という趣旨の交流会でした。

ボランボラコの会とは

①小児病棟やこども病院のボランティア活動を多くの人達に知ってもらい活動が広がること。

②全国各地のボランティアを繋ぎ、情報交換をして経験知識の向上をはかること。

③ボランティアコーディネーターの重要性を理解してもらうこと。

を柱に活動しています。

2012年に「全国小児医療施設遊びのボランティアネットワーク」と称して活動が始まり

その後、各地区で交流集会を開催したり

国内、海外の子ども病院への視察、

ボランティアコーディネーターの会の発足、

などを経て

昨年2021年に

ボランボラコの会」設立の運びとなりました。

会の名前がお茶目で気を引きます。

設立者の思い

設立代表の坂上和子さんは

認定NPO法人「病気の子ども支援ネット遊びのボランティア」の理事長でもあり

30年ほど前から入院中の子どもと遊んだり、

付き添いおご家族にお弁当を届ける

などの活動をしてきました。

教員時代からこの活動に感銘を受け、

その頃から坂上さんは

私にとってはインスピレーションをいただく憧れの方でした。

院内での業務にアイデアをいただいたこともありました。

スマイリングホスピタルジャパンを設立する際に

事務所を訪問させていただいたり

国立国際医療研究センターの小児科病棟での活動を見学させていただいたりしました。

もちろん、理念がとても近かったので

何度か相談に乗っていただきました。

ボランボラコ設立代表 坂上和子さん

2022/10/19朝日新聞「喪の旅

に、坂上さんのひととなりが描かれているので

要約して紹介します。

一部、「病気の子ども支援ネット遊びのボランティア」発行

「いたいのいたいのとんでけ通信」からも情報をいただきました。

ある時お子さんを失ったお母さんが

坂上さんに「グリーフケアの場」が欲しいと

打ち明けたそうです。

グリーフケアとはカウンセラーや宗教家の専門的な役割なのでは・・・と戸惑った坂上さん、

ちょうど調理師免許を取ったところでもあったので

一緒に料理をすることでケアに繋げられるのではと考え、

今ではお子さんを亡くされたご家族を対象に

料理教室を開催しています。

これはグリーフケアというよりグリーフシェアの考え方。

ケアするというのではなく分かち合う時間なのですね。

一緒に料理する会に参加したご家族は

「ここでは一緒に料理するから悲しみを忘れられる。

生き抜くための光」

「この場があることが力になって癒されていくのだと思う」

と話します。

そして「ボランボラコの会」へ入会

このような方から

「ボランボラコの会」に入会をぜひ!

と言われて断る理由などありません。

幸い、この会にはすでに活動先の病院がいくつか

入会しており、今後の活動のさらなる適正化に

アドバイスをいただけるとも感じました。

医療関係者やボランティアコーディネーター

病棟保育士、大学教員、NPO関係者など

会場に30名の参加、

オンラインで25名が参加しました。

コロナ禍がもたらした現場への影響、

それに伴うボランティア活動の工夫について

数名の登壇(松本もその一人(^^;;)

があり、それぞれの工夫と活動について紹介がありました。

メールや電話で打ち合わせするだけだった病院関係やNPO関係の方にも

たくさんお会いすることができ、心躍りました。

やはり対面でお話しできるのはいいものです。

続けて、子どもの療養環境の向上に向けた活発な話し合いをもって

終了となりました。

そして持論

登壇中には

従来からの私の意見

病棟保育士を増やす動きを作ることが必要!

ということにも触れました。

せっかく活動の工夫をしても

病棟にその受け入れ態勢が十分に整っていない実態を訴え、

それは外でもない、子ども一人ひとりに対応する

保育士の人数が足りないということだと。

このような状況については現場の保育士さんに何度となく

聞いてきたことです。

コロナ禍が過ぎて解決する問題ではなく

一人職場の悩みや

一人ひとりに十分対応できないことは

病床数に対する保育士の人数を見れば明らかなことです。

SHJの活動先の病院では病床数40であっても

保育士が1名、というところもあるくらいです。

増やせ!病棟保育士 病棟保育士の現状 病棟保育士の現状については 数年前に何度か綴りました。 そして、拙著「夢中になれる小児病棟」でも、...
増やせ!病棟保育士2 新しい年が明けました。 昨秋より、少しスローペースになっていますが アート、子ども、医療を中心に綴ってまいります。 ...

制度改善への提言を

ボランティアの子どもたちへの愛だけで

療養環境が向上するはずはなく

こういった場で

現実的な問題、つまり

子どもの療養環境向上に向けた制度的な課題(この場合、少なくとも10床に保育士1名配置、など制度を変える提言等)なども

気軽に話し合える雰囲気を作ること

これがとても重要なのかな、

と感じました。

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