子どもが大切にされる平和な社会へ

プール開き&サバイバル!

水泳大国日本、子どものお稽古でも未就学児から小学生までいずれもスイミングが第一位。その人気ぶりはここ数年変わらない。学校でのプール開きは沖縄で6月(幼稚園で5月)をスタートに北海道でも7月中旬までには行われる。授業では主に体力向上を目的に各種泳法を習うが、さて溺れないための指導はされているだろうか。これほど人気でさらに学校教育にも入っているにもかかわらず、水難事故は減っていないそうだ。このところの記録的な大雨やこれからの海水浴シーズンを思うとますます気になる。クロールや平泳ぎなど速さを競うための指導だけでなく、サバイバルスキルの教育をもっと学校の授業で取り入れることが必要ではないだろうか。着衣泳や助けが来るまで浮いて待つ練習など。自分を守ること、人を助けることの体験を通して、そもそも体の重さを実感することもできるし、何よりいのちの大切さを学ぶことができるだろう。夏ならではの命の授業だ。救助には他人の助けも必要である。事故を防ぐ授業を通して、協力することの大切さも身を持って知ることができそうだ。