Yes! indeed!
不治の病いを笑って治した医療ジャーナリスト、ノーマン・カズンズ(1915~90)の著書「笑いと治癒力」の中で彼は、
想像力、陽気な喜び、積極的情緒は、治癒のための活力増進剤である
と言っています。
これはそのままスマイリングホスピタルジャパンの理念となっています。
子どもたち、家族、医療スタッフに時折アンケートをとって活動がプラスに受け止められているのか、辛口意見も含めて感想をいただき、質向上に取り組んでいます。アーティストの愛溢れる工夫と技には頭がさがる思いです。
ところで、2011年、ハンガリーのアンドラス・ベレス博士とタマス・メイヤー博士率いるスマイリングホスピタル調査チームが入院中の子どもを対象に、病院訪問がどれだけの効果をもたらすのか、科学的に調査しています。
ハンガリー保健省の許可を得、カポシ・モール教育病院の無菌室で無痛法で採血、活動30分前と1時間後の数値の差を見ると、アーティストの訪問を受けた24人の子どもたちのうち、13人はリンパ球数の増加を示し、8人は変化なし、減少を示したのは3人。訪問を受けなかった9人は、順に4人、3人、2人という結果になりました。結論として、アーティストの訪問が免疫に良い影響を及ぼす可能性を表しています。PubMed米国立生物工学情報センター(NCBI) 学術論文データベースより
SHJの活動を説得力を持って広げていくためにはこのような科学的裏付けが欲しいところ。
日本の病院で同様の調査を実施するためにはSHJがもっともっと今以上に信頼を得、研究者に協力してもらってやっと可能性が出てくるレベルの話。調査対象数もこの調査より多くして、より信ぴょう性のあるデータを作成すれば、医療機関は”SHJと組んだら相乗効果が見込める!”とさらに期待してくれるかも。
それとも、カリフォルニア大学医学部大脳研究所教授でもあったノーマン・カズンズ氏の、患者としての実体験に基づく言葉
想像力、陽気な喜び、積極的情緒は、治癒のための活力増進剤である
を胸に、エンターテインメントにとどめておくだけで十分なのかもしれないとも思ったり・・。
医師という科学者にとっては数値的根拠が欲しいのだろうけれど、医療の主役である患者の立場からしたらとにかく入院生活を生き生きと楽しいものにできたらというのが心からの願いだろう。しかし患者の元へいくためには病院にyes!と言わせなければならない・・。
・・・ええい、堂々巡りはやめて、さあ今日も子どもたちのところへ!
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