こうして痛い視線のなか平気を装って活動開始。
本来入ってはいけないところに入れていただく、そんな気持ちを抱え、
内心ドキドキなんだけど、そんな表情は待っててくれる子どもたちをがっかりさせるだけ。
そろっと入って廊下はおとなしく。プレイルームに着いたらエンターテイメント爆発だ。
とアーティストと目配せ。
ナースステーションにご挨拶。
「こんにちは!スマイリングホスピタルジャパンです。お邪魔します!」
「・・・」
一瞥もなし。
スミマセン、ホント邪魔だよね。
なんとも卑屈な気持ちと居心地の悪さ。
でも負けない。
アーティストはそれ以上に「がっかりさせたくない」、と必死なのに松本がこれでどうする。
子どもたちの反応で必要性を証明しなくては・・。
盛り上げて盛り上げて・・。
力が入りすぎると鋭い子どもたちはその必死さを見抜く。
見透かされているような気持ちになるのはなぜだ!?
子どもたち・・・なにがはじまるの~? 面白くなければ部屋に帰るよ。
保育士さん・・・ほらほらせっかく来てくれてるんだから・・・。
ナースたち・・・甘い現場じゃないわよ。
医師たち・・・・・・・・・・・・・・。
子どもたちからたくさんの笑顔を引き出すんじゃなかったのか。
押し付けのボランティアなんて絶対に嫌だ!
寄り添おうとすればするほど空回り。
でも今思えば勝手に空回っていたのは松本だけ。
アーティストたちは、準備したプログラムや予期せぬリクエストに、たじろぎもせずにのびのびと応えている。すうっと溶け込んでいるではないか!
気がつけば、
子どもたち・・・ゲラゲラ大笑い。
保育士さん・・・△号室の〇〇ちゃんが楽しみに待ってます。
ナースたち・・・○○くん、よかったね~。
医師たち・・・おお、笑ってる、笑ってる。処置は後回しだ!
どれもこれも、子どもたちと家族が楽しみに待っていてくれるから。
アーティストのプロの技と、病院アシスタントボランティアの温かなフォローがあってこそ。
そして現場の理解と。
何より身体と心で大切なことを教えてくれ、背中を押し続けてくれた院内学級の生徒たちのおかげ。ずっと見守ってくれている。
続く・・。
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