先週、帰省中の息子を留学先の久米島へ送りに羽田空港へ。
そこで見つけたものは、国内初の「手話フォン」。
これは日本財団が国際障害者デーの12月3日に、羽田空港国内線第1・2旅客ターミナル 出発ロビーに設置したもの。国内初となる聴覚障害者向けの手話対応型公衆電話ボックスです。
財団は2013年9月から聴覚障害者向けの電話リレーサービスを提供していて、利用者はスマートフォンやタブレット、パソコンを使ってオペレーターと手話で会話し、電話を利用できます。利用者が電話ボックス内のモニター画面から、手話でオペレーターに伝えたい内容を伝達。オペレーターが相手側と話し、内容を伝える仕組みだそうです。
これまで聴覚障害者は、手話のできる知人に依頼して、電話をかけてもらう必要がありました。また、メールでは数日かかったやりとりが、数分で済み直接スムーズに会話ができると期待が高まっています。
世界20カ国以上で同様の「電話リレーサービス」が無料提供されていて、たくさんの人が利用する公共施設では情報コミュニケーションのバリアフリーの一つとして利用されています。日本では今月4日に、つくば市にある視覚、聴覚の障害者向けの国立大、筑波技術大に2機目が設置されました。
国内ではコミュニケーションのバリアフリーは、まだまだ遅れていますが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、今後、全国の主要空港にも設置する計画があるそうです。
今後の普及に期待が高まります。
問い合わせ先:日本財団 コミュニケーション部
03-6229-5131