周期的に大自然へ足を運びたくなる習性から、ついこの間中央高速を飛ばして行ったあづみ野。
どうやら2週間という周期が定着してきたようで、今回もお気に入りの清らかな信州へ。
穂高のあづみの道の駅で車中泊、翌日は道の駅に隣接するほりがね物産センターでいつも通り地場野菜や果物、花を買いました。
はとバスツアー対策も抜かりなく、混雑する前に新鮮野菜を手に入れた後は、のんびり朝ごはんを。メニューはもちろん、物産センターに並ぶ、土地のおばちゃんたちが作ったおこわや野菜中心のお惣菜。
あずみのトマトジュース&ヨーグルトは定番。
名物の五平餅でしっかり腹ごしらえをした後は、
前回行った国営アルプスあづみの公園を迷わず訪れました。
その訳は他でもない、季節の変化を確かめるため。
子どもの頃、都会の原っぱに群生していたつくし。摘んで帰っては母が佃煮にしていたけれど、そんなつくしを久しぶりに見つけ、懐かしさのあまり遠い昔の原風景に浸った2週間前。
薄茶の頭から胞子を散らした後に、スギナが芽を出して勢いよくはびこっていました。時間の流れを感じます。
手がつけられない雑草として嫌われてしまいがちですが、ポソポソと細かく枝分かれした淡い緑いろの姿は、まるで元気いっぱいの幼子がたくさんで戯れているようで、なんとも愛らしいものです。
2週間前、土に根付こうとしていたどんぐりは、硬い殻を破り、枯葉を押しのけ、あちこちで芽を出していました。人知れずひっそりと、そして懸命に命いっぱい咲かせる姿に、凛としたたくましさと芯の強さを感じました。足元の小さな自然も偉大なのです。
あたり一面に散らばる松ぼっくり。
その中に、前回よりもリスがかじった(森のエビフライとして有名!)残骸が多くなったようでした。リスは春から夏にかけて前年に落ちた松ぼっくりを食べるというから、冬眠から覚めたリスがお腹を空かせて食欲も旺盛にモリモリ食べたのでしょうか。
一番確かめたかったのは公園の池に浮かぶおびただしい数のカエルの卵たち。ワクワクしながら目当ての池へ。想像通りの光景が目を釘付けにしました。
小さな卵が孵化し、体調5ミリから15ミリほどのオタマジャクシに成長し、忙しそうに池の中の藻類をつついていました。同じように見えた卵ですが、おたまじゃくしの大きさには大きな差がありました。
よく見ると弱ってしまったもの、死んでしまったものが強いものにつつかれていて、自然の厳しさと現実を目の当たりにすることに。
次回はもう少し大きくなったおたまじゃくしに、手や足がちょこっと伸びている頃でしょうか。
こうして着実に季節が巡っていることを肌で感じることが何より、心と身体をリフレッシュ、そして気分もどこかキリッとさせてくれます。