スマイリングホスピタルジャパンでは、登録カメラマンによる撮影会を、希望する病院の小児病棟で定期的に行っています。普段のアート活動中の自然な様子や親子写真を、フォトブックとCDにして、おしゃれにパッケージしてプレゼントしています。
担当はsay photography shioriさん。
今日も写真屋さんの日でした。
shioriさんの優しく語りかけながらの撮影は、カメラを向けられる緊張感をほぐし、リラックスした自然な笑顔を引き出します。
一年半ほど前に始めたプロジェクトは、プロ写真家のshioriさんがボランティア応募してくれたのをきっかけに始まりました。
希望を聞くと、ほとんどの家庭が是非お願いします、と意外そうにしながらも喜んでくれます。
7/10投稿「今日は病棟の写真屋さんの日」に、ある日の写真屋さんの様子を綴っています。
写真屋さんへのアンケートに寄せられたメッセージには、
長い入院生活でした。こうやって写真に残して頂けたことで、子の成長が感じられ、また入院中の我が子に「何もしてあげられない」ことへの罪滅ぼしにもなりました。
というのがあります。
入院中は、家族で写真を撮る機会となる週末の遠出などのイベントもなく、親子揃って写真に収まるタイミングがありません。それどころか、そんな気にはならない、というほど、時間的、精神的にも余裕がないのが入院生活です。
でものちのち、入院中に撮った良い写真があれば、その頃を話題にもでき、「頑張ったね!」
と子の勇気を讃えるきっかけにもなります。
活動に夢中になっている姿は、辛い時間を乗り越えられた思い出になるでしょう。
それは次の感想からもうかがえます。
子が大きくなった時に頂いた写真を一緒に見ながら、病気のことも話してあげようと思います。
「病棟の写真屋さん」は、まだ一つの病院でしか実施できていません。もっともっと病院の理解が広がればいいな、と強く感じています。
普段の様子をプロに撮ってもらうというのは、通常なかなか機会はないもの。
「入院してたからできたね」
と言ってもらえたら、入院というものを100%マイナスと捉えずに済んでいるということ。
これ以上嬉しいことはありません。
say photography shiori Official Website