ここ数日、退院後のケアや復学後のフォローについて連続して書いてきました。
医療者、教員、病院の地域医療連携室や看護師、地域の保健師などがうまく連携し、子どもの、そして家族の孤立を防げたら、という願いも綴りました。
角度を変えてみます。
制度やその連携面などの改善ももちろん大切ですが、周りの友達や教員の心構えを育むことも、とても重要なことではないでしょうか。
学校に難病で長期入院する子がいる、そしてその子が退院してクラスや学校が迎える場合だけでなく、日頃から健康について、身体について、病気について、そしてその予後についても学ぶ時間があったらどうだろうとも考えます。
例えば「理科」や「社会科」「家庭科」があるように「からだ科」というのがあったらどうだろうと。
小学校の理科で習うことといえば、フナやネズミの解剖を通した生き物のからだのしくみ。
なんともひと事!な感じ。自分の、そしてともだちの身体や健康について、また誕生や老いなどについてよく知る、というのとは少し遠いような気がします。
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なんでもそうですが、「自分ごと」として考え、想像力を養い、弱い立場の人を理解しようとする努力、寄り添いの気持ちを小さい頃から身につける機会を、学校教育の中に取り入れてもらいたいものです。
直接、「からだ」のことを学ぶ。
道徳の授業よりももっと実感が持てるような気がします。
「からだ」を通して自分を知ること、もちろん、こころも。
そこから自分の気持ちに向き合える。
それがあってこそ、もし自分だったら、と他人の立場に思いを馳せることができるのではないでしょうか。
小学校の教科に「からだ科」を!