幸せに関する研究が評価されず、非科学的だと言われ続けてきたこと
これは、
私たちの活動が
・何らかの理由で命、生活を脅かされている人の救済
・難病の治療薬の認証への取り組み
・偏見や差別に苦しむマイノリティに寄り添った人権意識の改革に取り組むもの
・今すぐ取り組まないと環境に甚大な影響が及ぶことを阻止するための活動
等々に比べ、喫緊な課題ではないと捉えられてしまいがちなことに似ています。
つまり、
・絶対になくてはならない
・命が脅かされてしまう・・
・明らかに数値等で効果を証明できる
といったものではないから
「いい活動だよね」
で終わってしまうことが少なくないのです。
NPOの仕事とは、
・社会的な課題を解決すること
・国や行政の限界を補う
・マイナスと捉えられる状況を改善していくこと
という風に捉えられているでしょう。
もちろん私たちの活動も、
闘病生活の中、
当たり前の楽しみすらままならない子どもたちに少しでも笑顔を!
という「補い」の意味もありますが、そもそも子どもは遊びの天才。
どんな状況だって楽しむ工夫をします。
その彼らの楽しもうとする主体性のお手伝いをするのがSHJ。
マイナスを補うのではなく
ワクワクすることや創造的な活動を後押しすることで
喜びが2倍3倍になるように応援することです。
伸び伸びと遊べない環境にいながらも
毎日が成長過程の子どもたちだからこそ、
真に必要な取り組みです。
絶対に、ではないかもしれないけど、真に、です。
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芸術活動によって幸福度が上がったとどう証明できる?
とエビデンスを求められるとします。
科学的な裏付けにより実証できるかが、
私たちの主張が正しいかどうかを証明できる唯一の方法かもしれません。
そこで、SHJが数値的根拠を求めて、参加者である子どもたちを対象に科学的調査を行うとします。
こういった場合、多くは
二重盲検法といって、
例えば薬の効果を確かめる場合では、
多数の患者に調べたい薬と偽薬を投与し、誰にどちらを与えたかは患者にも医師にも分からないようにしておき、結果を統計学的に判定するのです。
かつて、Smiling Hospital Foundation in Hungaryが、科学者の助けを借りてこの方法で実験を行いました。
活動前に一定の人数の子どもの採血をします。
そのうち、活動に参加した子どもとしなかった子ども全員に再び採血をします。
アーティストとの交流により、リンパ球の増加、すなわち免疫力のアップが見られたという結果が出ました。
2017/9/20投稿
Does Happiness Help Healing? ー楽しい心は治癒を助けるかー
でも触れています。
「さあ、これで証明できました。
だから闘病中の子どもたちに芸術活動は必要なんです・・。
活動させてください」
そんな説得の仕方、
個人的には、非人間的で
愛情にかけているような気がしてならないのです。
幸せを科学的に追求する研究者はいます。
でも科学者になったSHJピープルを
果たして現場の子どもたちは歓迎してくれるでしょうか。
SHJアーティストとの時間をまっすぐに心から楽しんでくれるでしょうか。
私たちの活動の効果を、
血まなこになってエビデンス「科学的実証」を
社会に示す必要があるでしょうか。
生の声がたくさん寄せられます。
🌿入院しててもこんないいことがあるんだね
🌿入院してすぐに面白い人が病室に入ってきて、えっここは病院?って思った
🌿救われたのは母である私も同じです
などなど・・
医療者ではない立場で現場に長くいた私にとって、
SHJが、アートプログラムとしてチーム医療の一員になりたい
と願ったこともありました。
しかし、
医療現場での活動だけど
医療にとってはあくまでもサポートする立場として、
医療やエビデンスという数値とは離れたスタンスでいたい。
それが子ども達や家族の希望なんだと、
丸6年活動を続けてきて
答えが出たような
7年目にしてはっきりとした立ち位置が見出せたように感じています。
Happiness Helps Healing!
Smiling Hospital Japan Official Website