子どもの権利条約が
国連で採択されたのが1989年。
発行は翌1990年。
日本で批准したのが1994年です。
1/13投稿〜子どもの権利条約〜に続き、
その時代と自分の育ち、さらに子育ての頃に重ねてみます。
我が子2人、既に幼稚園と小学校に通っていた頃。
上の子の学校で
ちょうどNIE*が始まった頃と重なります。
NIE(Newspaper in Education=学校などで新聞を教材として活用すること
97年には、47都道府県全ての地域で行われるようになり、
娘の学校では「NIE実践指定校」として熱心に実践されていました。
活字を通して
いつか行動に移せるように、
まず”知ること”
”知ろうとすること”
”意見を持つこと、表現すること”
を大切にしていたように記憶しています。
条約に当てはめるとしたら、4つの基本原則の1つ、
✔︎子どもの意見の尊重
に当たります。
18歳未満の子どもを、
大人に守られるだけでなく
権利を持つ主体として位置付けている条約に合わせ、
NIE教育が進めらていったのかもしれません。
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自分に重ねてみると、
各国で批准されたのは社会に出て結婚、出産の頃。
日本ではその4年後、まさに子育て奮闘期に突入する頃でした。
条約の必要性が出て、さらに深刻な人権問題への対応に追われる世界情勢
が激動の中で移り変わっていく過程は、
自分にとっては子育てを始め、
目の前のことに精一杯の時代だったと、
改めて感じます。
さらに遡ること幼い頃。
東京で育ったといえども
空き地や林など遊ぶ空間がたくさんあった時代です。
ランドセルを玄関に放り投げたまま
暗くなるまで帰らずにいたあの頃。
遊ぶ時間がたっぷりと保障され、
学校でもクラスにいろんな子がいて
多様性の中でのびのびと動き回っていた。
遊び=外で身体を動かすこと
そんな時代。
まだ子どもの権利条約など
一粒の種もなかったなんて。
あの頃の方が子どもたちは
のびのびしていたように思います。
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子どもの権利条約が生まれた今から30年前に、
子どもを取り巻く環境がこれほどまでに変化するとは誰も予想しなかったのではないでしょうか。
時代は変わっていっても、
条約の基本原則、
✔︎差別の禁止
✔︎子どもの最善の利益
✔︎生存・発達の権利
✔︎子どもの意見の尊重
は普遍です。
いつもここに立ち返り、
大人は自分たちの行動を省みること、
社会の宝である子どもたちが
いつ、何時も
大切にされることを願わずにはいられません。