2000年にアメリカの少女が
自宅の庭で始めたレモネードスタンド。
小児がんと闘っていた
アレックス・スコットさん考案
「小児がん治療研究支援のレモネードスタンド」は
瞬く間に全米、カナダへと広がりました。
もともと
アメリカの子どもたちが
小遣い稼ぎのために行う
レモネードスタンドはとても一般的でした。
これにヒントを得て、
収入を小児がん研究と啓発のために
寄付しようとアレックスさんは考えたそうです。
これに倣って日本では2016年に
日本レモネードスタンド普及協会が設立され
レモネードスタンドを通して
小児がんなど小児医療支援のための寄付活動
啓発活動
などを行なっています。
アメリカで6月12日を
「アレックスのレモネードスタンドデー」
として各地でチャリティイベントが行われていることから
日本ではこの日に一番近い日曜日を
「レモネードスタンドの日」としています。
今年は昨日6月16日でした。
この日に各地でイベントが開催されたり
秋には大学や高校の文化祭で行われたりなど
活動の認知が高まり広がっているようです。
SHJの活動は
入院、入所している子どもたち。
この中で長期入院している子どものうち
小児がん患者の占める割合は非常に高いのです。
SHJも学生の校外プロジェクトや
自主上映会等イベントを通して
難病や障がいと闘う子どもたちについての
普及啓発活動を少しずつ進めているところです。
日本では年間約2500人の子どもが罹ると言われますが、
その実態はまだまだ知られていません。
15歳以下の子どもが罹るがんを
小児がんと言いますが、
不慮の事故に次ぎ、
14歳までの子どもの死亡原因の第一位にもなっている、
本当は身近な病気なのです。
また、小児がんサバイバー(→がんサバイバー 医学書院)にとって、
晩期障害のために
治癒後であっても学業、就職など社会生活で
困難を抱える場合がとても多いのです。
もしかしたら近くにそんな方がいるかもしれない。
隣人の痛みを理解するために
そして
今まさに小児がんと闘っている友人のために
普及啓蒙活動はとても大切。
楽しみながら多くの人に知ってもらうチャンスが広がれば
さらにその活動は
飛躍的に大きくなるでしょう。
英語のことわざ
”If the life gives you lemon, make lemonade”
というのがあります。
「人生があなたにレモン(酸っぱい試練)を与えるなら、レモネードをつくればいい(甘みを加えて美味しくすればいい)。」
日本レモネード協会ホームページで紹介されていました。
なんてお洒落で
なんて愛溢れる
コンセプトでしょう。
週末のレモネードの日。
一年で一番たくさんのレモネードが飲まれた日だったことでしょう。
