「はい、あなたたちの学ぶことはこれです」
小学校入学式で
6~7歳の子どもたちに
ど~ん!と教科書が配られます。
うず高く積まれたピカピカ新品の本たち。
珍しそうに眺める子どもたちの瞳はキラキラしています。
この輝きをどうしたら継続させられるのか
どうしたらもっと輝かせ
もっともっと知りたい学びたい!と思うような教育ができるのか・・。
選択肢のない一方的な内容、カリキュラム。
一年生になったらなんだか何もかも決められちゃってる・・。
環境の変化にそんなことを思う暇もなく毎日が
新しいことの連続。
気づけばみんなと同じ内容を
みんなと同じ速さで覚えることが当然になっている。
子ども一人一人興味も集中力も違うのに
「さあ、今日からこれらを頭に入れましょう」
となります。
もちろん、国語、算数、理科、社会を勉強し
知識を覚えることは
自分の周りを、世界を知り
知ることを楽しみ
自分の将来の居場所を探すための手がかりになりますから
とても大切なことです。
教壇に立つ先生が
目の前の知識や数字に近視眼的にならずに
まず、世界がどうなっているのか知ることが大事で楽しいと伝え
それは
君たちがこれから大きくなって
広い世界に漕ぎ出していくときに大きな力になるんだよ、
たくさんの可能性やたくさんの出会いが楽しみだね、
と伝えられたら
子どもたちはきっとワクワクしてくるんじゃないかな。
何のために学ぶのか
小学校入学時にこのテーマで話をする機会、
十分とってほしいな。
小さな子に学びの楽しさを伝えることは大切なことだと思うから。
もちろん実際に学びながらその楽しさを知れたらいい。
逆に言えば子どもたちがその楽しさを知ることができるように
基礎勉強を組み立てていく、というのは教師の工夫のしどころです。
全てのものごとは君たちが知ってもらうことを待っているんだよ、
というスタンスで。
→2018/4/26投稿~なぜ勉強するのか~
しかし
余裕のない学校現場では
基礎学力をつけて点数評価する・・
ここで終わってしまっていないかな。
それはAIの得意とするところのはず。
ロボットがどんどん活躍する現在だからこそ、
人間だからできることのためにまず基礎学習が必要だということを伝えてほしい。
人間だからできることは考えること。
学習したことから問いを見つけそこを出発点に考え
互いにアイデアや考えを出し合う・・。
課題を見つけて
どうしたら社会を良くすることができるか考える。
知識やスキルは、答えを求めていくためにあり
知識が最終目的ではなくそれはツールだということを。
目の前の数字評価に走るから
勉強嫌いが小さいうちに量産されてしまうのだと思います。
人間だからできること・・
それは他者との違いを認めて
お互いを尊重し共感しながら
共有する目的に向かって協働すること。
問題解決のためにアイデアを出し合い
クリエイティブに物事を解決する力をつけていくこと。
そんな場面を想像すると
一斉に黒板に向かう姿
一斉にプリントに書き込む姿
ではなく、
face to faceの
創造性あふれ
活気ある教室や
学習の場面が浮かんできます。
瞳はキラキラし
対話を通して
自らそして他者から自分の価値に気づき
違った考えを知り
好奇心がどんどん膨らんでいく。
多様性溢れる生き生き活動する子どもたちの様子が
ありありと浮かんできます。
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