新型コロナウイルス感染拡大が始まりはや5ヶ月。
ご多分に洩れずスマイリングホスピタルジャパンの
✔︎小児病棟や施設に参加型芸術活動を届ける活動
✔︎在宅学習支援を重度の障がいの子どもに届ける活動
が3月からストップしてしまっています。
「もうこのまま・・・
活動ができなくなってしまうんじゃないか・・・」
どこの団体も同じ悩みを持っているなか
〜これからのボランティア活動を考える”新しい課題と工夫”〜
と題した「ききマネ講座」なる勉強会が昨日
飯田橋にある東京ボランティア市民活動センターにて
行われ、ゲストスピーカーとして話題提供する
という大役を仰せつかりました。
話題提供として
SHJがコロナ禍に代替活動として行なっていること
その効果と課題
今後に向けて・・
という内容で話しました。
そして最終的には
小児の医療現場
医療的ケアの必要な子どもの自宅
という最もデリケートな活動のフィールドにおける活動の形を
with コロナになる今後に向けて
どう社会に、医療現場に訴えていくか
で締めくくりました。
✖︎集まってはいけない
✖︎人との距離を保たなければいけない
✖︎喋ってはいけない
ないない尽くしのなか
一つも「なし」ではあり得ない私たちの活動を
with コロナにシフトした今、どのように実現していけるのか・・・
”それなら改革しましょう”
”新しいプログラムを考えましょう”
という団体もあるかもしれないし
それが可能なフィールドもあると思います。
しかし
社会貢献団体は社会課題の「ここ!」という特定で明確な課題を
「なんとかしなくちゃ!」と
取り組んでいるわけで
こっちがダメならあっち
というわけにはいきません。
私たちのようにダイレクトに人に接するような活動をする
NPOにとっては
「3密を避けなければならない」事態を巻き起こした
新型コロナはなんという憎らしい存在でしょうか。
対面せずに活動するために
”オンラインで対応する?”
当然出てくる対応策です。時代にマッチ!
確かに、科学技術は進歩し、
困難な時に生かすものがまさにITだと思っています。
しかし
受け身になりがちな入院生活において普及を願い実践している
🌀子どもの成長に欠かせない情操活動
🌀主体性を育む参加型活動
🌀芸術活動を通した心の自立
これらをオンラインで叶えることができるでしょうか。
コロナ禍の今
医療現場では特に
医療 命
と
学び 成長 楽しみ
を両天秤にかければ
当然前者を優先せざるを得ません。
しかし
”そうだ、そうだ
リスク高いからいっそのこと
今後病棟でのボランティア活動は中止の方向で・・”
といった空気には絶対になってほしくない。
ここをなんとか食い止めなくては・・。
子どもはいつだって、どんな状態だって学び成長しています。
講座の最後に講評した
ボランティアセンター所長の山崎美貴子氏は
会がお開きになると真っ先に私のところに来てくださいました。
色々な施設を回っているけれど
医療と学びを天秤にかけた時
圧倒的に医療だけをとる施設が多い、
それもいとも簡単に
当たり前のように
と話されていました。
だからあなたの主張は本当に大切なことですよ、と。
コロナの流れで
せっかく実績を積んで活動場所を広げてきたのに
自粛を迫られ振り出しに戻るような事態は
闘病を頑張る子どもや障がいと闘う子どものために
絶対に阻止しなくてはならない。
世に、医療現場に、
活動の意義を示しながら訴えていくミッションをさらに強く心に刻み
その後ろ盾をいただいたような
満ち足りた気持ちでセンターを後にしました。
”感染症に怯えて守りに入るのではなく
学びと成長という観点から
主体的に学び活動し自己肯定感を取り戻せるような活動を
どんな状態になっても
可能な限り保障していかなくてはならない”
この思いを
多くの人と共有し共感をもらえたこと
大きな収穫でした。
そして
活動者人数の制限、時間の短縮、など
今後医療現場で具体的に話し合っていくという
挑戦への勇気をもらいました。
私自身は講師などとは名ばかりで
話を聞きに来てくださった会場とZOOMを通した皆さん
そして
外でもないセンターの所長さんこそが
インスピレーションであり先生でした。
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