在宅医療を受ける障がいの重い子どもと
お母さんのための「居場所作り」は、
SHJ の中期的ビジョンでした。
昨年秋から場所の探索や資金調達に力を入れてきましたが、
新しい年が明けて間もなく、
現在の事務所にほど近い東京都杉並区永福町の地に
こぢんまりとした物件を見つけ、
2月に契約に至り、3月オープン予定です。
〜自然素材にこだわったDIYリフォーム。
必要なものは手作りで!〜
建築家のプロボノの力を
全面的にお借りしたDIYでの内装リフォームは、
健康と環境に優しい自然素材『珪藻土』を使用し、
棚やデスクは支援員による木工製作など、
手作り感と温か味のあるスペース作りは、
形からもこだわりました。
DIYにより経費削減も実現!
センターの機能は・・・
✔︎障がいの重い子どもとお母さんのもう一つの居場所
✔︎バリアフリーみんなの教材を展示し、特別支援教育関係者やご家庭が使ってみたり知見を共有したりするスペース
✔︎アーティストが打ち合わせしたりリハーサルしたりできるスペース
✔︎退院した子どもの集いの場
✔︎バリアフリーみんなの教材作成室
✔︎事務室
各ご自宅で行なっている個別学習も、
体調の良いときに通える「学習室」があれば
数名で音楽のセッションもできます。
「あ、あの教材を持って来ればよかった!」
という支援員の失敗もなくなるでしょう。
医療的ケアがある子どもは、
親などケアをする人の付き添いのもと外出しますから、
子どもが学習している間は
ケアする人がお茶を飲んだり休憩したり、
情報交換したりできるスペースも作ります。
また、SHJオリジナルの「バリアフリーみんなの教材」を展示して
教員や学生など特別支援教育の関係者やご家族に体験してもらったり
知見を交換しあったりする場としての機能も持たせ
レンタルや販売もします。
退院した子どもが
ふらっと立ち寄って話をしたり、
ボランティアしたり、また、
アーティストが打ち合わせをしたりする多様性のあるスペースは
子どもを含め、家族の孤立を防ぐ集いの場所となり
支援する側される側関係なくまぜこぜに集う
「みんなの居場所」となるのを目指します。
障がい者自らの発信基地となり、
地域に障がいへの理解や共感を、
社会に多様性と心のバリアフリーをもたらし、
互いに支え合う空気を作りたい。
ひいては行政などへの物理的なバリアフリー化への
動機付けという波及効果も期待できます。
さらにモデルケースとなり
このような「居場所」が
まるで子ども食堂の広がりのように
全国に広めることができたら・・・
と考えています。
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身の丈にあった広さと
無理のない計画でスタートするこのセンター。
意義あるものとして着実に運営を維持し、
発展させるために
いっそうの支援を募っていきます。
誰一人取り残さない持続可能な社会を目指し、
SHJは病いや障がいと闘う子どもの成長や
生きる歓びに焦点を当てて
今後も取り組んでいきます。
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