アーティストの素敵な暑中お見舞い

 

あまりにも梅雨明けが遅かった今年の夏。

1週間もしないうちに

暦の上で秋となりました。

夏本番!の時期が1週間とは

気候変動の影響でしょうか。

それにしてもこの暑さ

地球温暖化がすごい勢いで進んでいるのを実感します。

残暑と呼んでしまうのは

勿体無いほどの

そしてなぜか

申し分けなくなるほどの暑さ

ミンミンゼミのかしましい蝉時雨は

夏本番を思わせるほどです。

今年は3月から活動がストップしてしまい

活動病院へ

新年度のご挨拶

そして暑中お見舞い

立秋を過ぎてからは残暑お見舞いを兼ねた

メールをしたりしています。

その度に

「警戒レベルが2から4に上がり

状況はますます厳しくなりました」

「当分活動は再開できそうにありません」

「今年度いっぱいは

ボランティア活動を休止いたします」

などというお手紙が病院から届いたりしていて焦りはするものの

どの病院も情勢が整い安全が確保できたときに

活動再開するのを心待ちにしている

と言ってくださり、

「このまま活動ができなくなってしまう」

という危惧は薄れ、

心なしか焦りが消えました。

再開に向け、今できる事のアイデアを練り

模索実行する事が希望につながり

楽しさを感じるようにさえなりました。

そんな中、アーティストたちにも

今はじっと我慢の時だけれど

これからも一緒に子供達を応援していこうという

メッセージを日頃の感謝を添えて

暑中見舞いにしたためました。

メールでお返事をくれたり

お手紙をくれたり

封書に手作りマスクなどのプレゼント

を同封してくれたり、

とても励みになり

さらに気持ちの負担が取れて

ただただたくさんの仲間と一緒に作っていく団体の成長が

楽しみになりました。

そんな中でぜひ紹介したい暑中見舞いは

イラストレーターの作品のポストカードです。

大阪地区で活動くださっている

羽根佐智子さんは透明水彩画の専門家。

HPにたくさんの作品が紹介されています。

ぜひご覧ください!

sachiko Hane – watercolor illustrations –

日常の何気ない風景画や静物画には

独特のガラスの透明感があります。

骨董品を描くのが好きだという羽根さん。

風景画や人物画なども幅広く描いていきたいと話していました。

コロナ禍において、

日常を水彩画で描くという手仕事を通して

これまで以上に

“身近にある小さな幸せ”を感じたり大切にしたりする

気持ちが強くなったという羽根さんの言葉に

とても共感します。

“日常の風景”に美や面白さを見出す羽根さんは

自宅に芽吹いたもみじの小さな苗を土ごと小鉢に植え、

自室で育てているそうです。

土の香りを自室で感じる幸せ…。

心豊かだなあと感じました。

アートについて私は

🎨 アートの豊かさや多様性は、日常の中に反映させることができるもの

🎶 アートの価値は心のままに表現すること。だからアートに取り組んでいるとき、精神は自由でいられる

と、こんな風に捉えています。

どんな環境にいてもアートの多様性を持ってすれば日常を豊かにできると。

だからとても自由で開放的で個別的な価値を持ちます。

だから何気ない日常を描く

羽根さんのアートに対する考え方に

とても共感するのです。

羽根佐知子さんHP sachiko Hane – watercolor illustrations –

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「言葉」がかわいそうだよ2

最近、

言葉の使い方に違和感を覚える時があります。

「自粛」「ボランティア」

を例に挙げて、そのもやもやを綴ったのが

ついこの間の12日。

本来の意味と違った趣旨で使われているなぁという

印象を書きました。

そして14日

東京新聞朝刊の「新聞を読んで」というコラムに

法政大学教授の上西充子さんが

同じような言葉の使い方への違和感を述べていました。

まことにおこがましいのですが

再び

我が意を得たり!

と嬉しくなりました。

上西さんが取り上げたのは

紙面の記事でよく出会う

「反発」

という言葉。

結論から先に言えば

「抗議」

「反対」

「反論」

で良いところをあえて「反発」と書くその意図やスタンスが

透けて見えてしまう、と言うのです。

なるほど。

例えば

「世論は反発」

「親の意見に反発」

「生徒が先生に反発」

は言うけれど

「検察OBが反発」

「親は子どもに反発」

「先生が生徒に反発」

とは言わないですね。

反発とは

株で言えば下落している相場が一転して上昇すること。

その言葉には

下から上への動きのニュアンスがあります。

上西さんは

「反対」「抗議」ではなく

「反発」を使うことで

上から見下すような意味あいが出てしまうと言うのです。

しかし

わかりやすい表現として深い意味もなく

悪気もなく広く使われているこの言葉。

記者も無意識に使ってしまっているのだろうと思います。

もちろん、どのメディアも独自のポリシーに則った記事を書く。

しかし、こと、言葉の使い方に限って言えば

ある種の意図的な文脈が見え隠れするような表現は

世論を捉え形成するメディアの立場として

あってはならないと考えます。

読者の知性への信頼が根底にあれば

このような表現は避けるはずだと思うのです。

まさか

検察OBは偉くて国民は下の階層・・・

なんて記者も新聞社も思ってないでしょう。

世論形成する立場として

読者を敬い、責任のある表現を

注意深く選んでほしいな、と思います。

私も

上西さんの主張を読んで

なるほど、

「自粛」

「ボランティア」

同様、

何か本来の意味とは別の意味があり

そのB面の存在に気づかないで

無意識に読んでしまっていることは

往往にしてあることに改めて気づきました。

少なくとも信頼して選んでいる媒体に

知らないうちに意識操作されてしまっているかもしれないなどとは

思いたくもないことです。

「言葉」に人格があれば

「抗議」

するだろうな。

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SDGs「誰一人取り残さない」 という理念を実現させるためにSHJができること。

SHJが2年前に開始した

在宅訪問学習支援「学びサポート」。

これは他でもない

「誰一人取り残さない」 というSDGsの理念に合致しています。

ホームページを開設しました。

「学びサポート」ホームページ

この活動を始めた理由を振り返ります。

病棟での参加型芸術活動を始めてしばらくした頃

病室の子どものところへ案内してくれる病棟スタッフが

重症心身障がい児のベッドサイドを素通りしてしまう

ということが何度か重なり、

その時の違和感は頭から離れませんでした。

障がいの重い子どもに対する社会の目が

そこに凝縮されているように感じたのです。

→2018/7/17投稿~ここにいるよ、学びたいよ

アーティストにとっても

障がい児への関わり方について戸惑いを抱く場合が多いのは事実。

ですから研修会で学び合ったり

ハンドブックを作成し配布したりしています。

活動をより充実させたい

わからないことをわかりたいという

アーティストたちの高い意識と向上心のおかげで

障がい児への関わりを

活動者自身も活動を楽しみ、

子どもたちから学ぶようになりました。

さらに

病棟で対象外とされたこのような子どもたちは

退院して在宅を余儀なくされた時に

どれほどの疎外感や活動不足と折り合いをつけながら

生活しなければならないのだろう

という思いに胸が締め付けられ、

駆り立てられるようにして

在宅訪問学習支援「学びサポート」

を開始した、というのが経緯です。

「学びサポート」は

医療的ケアや重い障がいのために在宅医療を受ける子どもへの

学習の機会と質を補うことを目的とし、

  • 学び合うこと
  • 一人一人の困難さに寄り添うこと
  • 豊富な教材を用意すること

を大切にしながら

学習支援ボランティアが対象児・者の家庭に訪問し、

個別のニーズに合わせた手作りの教材や支援機器を使い、

主体的な学習の機会を作っています。

障がいが重い子どもは、大きく分けて

運動、感覚、意思伝達

という3つの困難さに日々直面しています。

運動の困難さがあると、

思いどおりに身体を動かすことができないために

自分でやってみるという行為が制限されます。

見えにくさや聞こえにくさ、触覚の過敏など感覚に制約があると、

私たちが普段何気なく受け取っている

「どこ・だれ・なに」などの、コミュニケーションや

行為の土台となる情報を十分に活用できない可能性があります。

「制約が多い分諦めていたけれど方法さえ工夫すればできる事がたくさんあることに気づき、我が子の可能性に気づいた」

「親としても希望が持てるようになった」

お家の方にとって

我が子が輝く姿が何より嬉しいものです。

この度

「学びサポート」のホームページができました。

スマイリングホスピタルジャパンのHPにリンクしています。

「学びサポート」ホームページ

活動中に病棟で取り残された子どもたちの姿が

「学びサポート」の原体験。

誰一人取り残さず

一人一人の違いを大切にし

誰もがどんな状況にあっても主体的に学ぶことのできる土壌を作るために

これからも学習支援ボランティア一同

取り組んでいきます。

– 参考までに –

SDGsについて・・・

2015年9月の国連サミットで全会一致で採択された「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包 摂性のある社会の実現のため、2030年を年限とする17の国際目標。→外務省HP

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GCU(回復治療室)での5年間👶

念願の長野地区を設立し

準備を進めてきたのは

信州大学病院での活動。

長野地区コーディネータ小倉輝久さんは

ドラムサークルファシリテーターで

初日は病棟プレイルームで総勢23名で賑やかに

ドラムサークルを。

この様子はまた改めて書きたいと思います。

さてこの病院にはもう一つ活動場所があります。

GCUというところ。

Growing Care Unitの略です。

NICU(新生児集中治療室)

が早産児や低出生体重児、治療が必要な赤ちゃんなどが入院する集中治療室。

それに対してGCU(回復治療室)は

NICUで治療を受けてきた赤ちゃんが退院する準備をしながら入院する部屋です。

とは言ってもこの日一緒に活動するのは

生まれてから5年もGCUのベッド上で過ごしているAちゃん。

さぞストレスが溜まっているだろうと察していましたが

人見知りもなくとても礼儀正しいのです。

愛想の良い優しい笑顔で迎えてくれたその様子に

かえって拍子抜けするほどでした。

何か救われたような気持ちになると同時に

その大人びた雰囲気に

この極めて限られた空間での

Aちゃんの5年間を思いました。

自分を守るため

家族を悲しませないため

本当の心に蓋をしてきたその毎日が

すっかり染み付いてAちゃんという一人の少女を作っているのかな、と。

愛想よく賢いAちゃんは

ユニット中のみんなのアイドルであり癒しの存在だと

活動を見学してくれた医師が教えてくれました。

そんなAちゃんに小倉さんは個別の活動を。

持ってきたシェイカーや

小さなドラムパン、Hapiという幻想的な音がする打楽器などの

いろんな音を出してAちゃんにも触ってもらおうと

マレットを手渡してみたり楽器を近づけてみたるするけれど

興味を示してくれません。

「小倉さん、マレットをもっと届くところに近づけたら?」

とか、

「看護師さん、ベッドの柵はもう少しおろせませんか」

などど、

なんとかAちゃんの楽器へのリーチを容易にする環境を作りたい私でしたが、

しかし小倉さん、そっとAちゃんの様子を見て

絵本を読む活動に切り替えました。

最初はニコニコ耳を傾けていましたが

そのうち飽きてしまったのか

あちこちへ視線を移し

ふたたび気もそぞろになりました。

ベッド上においてある医療機器の空袋はお気に入りのおもちゃなのか

それをいじり始めました。

このとき、

この子は人に気を使うのをやめて

本当の気持ちをさらけ出せているような気がしました。

つまらないものはつまらない

自分の興味を優先させていただきます、

と(このとき、小倉さんも同じように感じたと振り返りの時間に話していました)。

そこで小倉さん

用意した折り紙を取り出し

何気なく工作を始めました。

手を動かすことに今は夢中なんだな、

ということに気づいた小倉さんの機転でした。

外でもない

NPO絵本で子育てセンター絵本講師であり、また

NPO芸術と遊び創造協会おもちゃインストラクターでもある小倉さんです。

絶妙な切り替えとたくさんの引き出しを持つことで

子どもの気持ちを読み取り

子どもが自分から楽しもうとする意欲を引き出す専門家。

小倉さんが楽しそうに折り紙工作をする様子が気になり

じわりじわりと体を寄せ

ベッド柵の間から手を伸ばし

折り紙を触り始めました。

ちぎるような手の動きをしながらも

力弱い為に指先に力が入らずにいると

すかさず小倉さんはほんの少しちぎり目を入れそっと置きました。

それに手を伸ばしたAちゃんはちぎる、ちぎる。

まだまだもっともっとやりたい、というふうです。

動きが活発になりちぎるほどに

そばにあったビニール袋に破片を入れていくことを

二人で笑い合いながら楽しんでいます。

袋を振って遊んだり

ポンポンと手のひらで叩いて中の色とりどりの折り紙のかけらの動きを

うっとりと見つめていたり。

そこへ用意してきたサンタクロースの折り紙を

そっと忍ばせた小倉さん。

袋の口をしっかり結ぶとカラフルな風船になりました。

その中でいろんな色の雪にまみれてサンタさんが遊んでいるようです。

存分楽しんだAちゃんの笑顔は本当にキラキラとしていました。

最初は時間がかかったけれど

「時間はいくらかけてもいい。子どもをよく見て

今の気持ちを教えてもらうこと」

そんなことをAちゃんと小倉さんから学びました。

せっかちになること、焦ること

ああしたらこうしたらと気が急くことの

弊害は子育て中に学んだはずなのに・・と

自分の短気な性分に苦笑を隠せませんでした。

活動の終わりを告げ、ゆっくりと片付けを始めた小倉さんに

「え、もう帰っちゃうの?」

というような表情などひとかけらも見せずに

気持ちをピタッと切り替えたAちゃん。

最初の愛想たっぷりの優しい笑顔に戻り

手を振ってくれました。

名残惜しんでくれていたら

身勝手だけど、かえって余韻も爽やかだったかもしれない。

Aちゃんの礼儀正しさ、感じの良さが

なんとも気になるのは数日経った今も変わりません。

これから関係を深めていく

小倉さんのゆったり寄り添う柔らかい佇まいで

Aちゃんが伸び伸び自分を解放していってくれたらなあ

と人知れず祈る私です。

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 ”ママは身長100cm”

友人の伊是名夏子さんが

本を出しました。

・・抱っこもできないママだけど・・

と副題がついています。

伊是名さんらしいユーモアに

ほっこりします。

伊是名さんは骨形成不全症で

電動車椅子ユーザーです。

右耳にも障がいがあり

しかし重複障がいをものともせず

バイタリティに溢れています。

2児のママとして子育て奮闘中です。

この本には

生い立ちや家族

障がいのこと

恋愛、性教育など

多岐にわたるエッセーが散りばめられています。

中でも一番印象に残り

そうだそうだと頷きながら読んだところ

そして

なるほど!

とインスピレーションをくれたテーマは

”子育て”と

”性教育”。

まず

子育ては

褒めて育てるのが良い、

とよく言われます。

一人でできると

「偉い!」

と褒められると

子どもも嬉しいでしょう。

私は以前

同じように「褒める」ことについて綴りました。

→2018/2/15投稿~褒めること、共感すること

褒めることには罠がある

と言ったような内容でした。

・・挨拶したり

・・お年寄りに席を譲ったり

褒められたいがために良いことをするようになってしまう。

まるでしてはいけないことを

なぜしてはいけないのかを考えさせる前に

「怒られるからやめなさい」

と制止するのと同じです。

考える習慣と主体性が育ちません。

伊是名さんはここで

一人でできると「偉い!」と褒めることの弊害を書いています。

一人でできることがいいこと

になると助け合うことができなくなってしまうと。

一人でできることを大切にするのではなく

一人でできなかったらどうやったらいいか考え

人と助け合うことの方が大事。

子供は手伝ってもらえるからこそ

自然に相手に手を貸すようになり

お手伝いが大好きになる、

といいます。

大人になっても

「一緒にやろう!」と人に寄り添うことができる人になるために

子供が望んだらできるかぎり手を貸す子育てをされています。

なるほど

伊是名さんの

並大抵の苦労ではない日々が培った

懐深さ、そして

愛情は人一倍です。

もう一つ我が意を得たり!

という内容がありました。

ズバリ!性教育。

→2018/11/1投稿~性教育って何?

→2019/2/21投稿~性教育って何?2

に思うところを綴っています。

日本の性教育には

行為についてにばかり目が行き

赤面しながら行うという幼稚さ

を常々感じていますが、

まず根底にあるのは

愛。

相手を愛すること。

そして

性教育=自分を大切にし相手を大切にすること

と述べました。

→2018/8/9投稿~小学校の科目に「からだ科」なんてどう?

そして伊是名さんは著書の中で

性教育=セックス

ではなく

性教育=自分を大切にすること

とはっきり書いています。

おお!

全く同じ意見

共感に心踊りました。

今日は

笹川保健財団による公開講座

を聴きに行きます。

講演は伊是名さんと

やはり友人の本間りえさん。

重度障害の人たちの暮らしに焦点を当て

より良い未来を切り開くため、

当事者、家族、支援者

がそれぞれ講演した後

パネルディスカッション

となります。

書籍販売コーナーにて

お手伝いを申し遣わされました。

”ママは身長100cm”

壮絶なはずの生い立ちが

爽やかに

愛情深く

そしてユーモアたっぷりに

書かれていてオススメです。

楽しみながら

当事者の生活や視点を知り

改めて

重度障害の方達の素晴らしさを

確認し

尊敬の気持ちが再燃しました。

コラムニスト伊是名夏子ブログ