教員採用試験年齢制限(-｡-;
私が教員免許を取ったときは
採用試験受験資格の年齢制限をはるかに超えていました（2005年当時、年齢制限35歳、私42歳(-｡-;）。
その場合、産休代替教員、または教科講師として登録し
現場のニーズに応える形でスタンバイする、という方法が一般的です。
教科指導に加え、担任を持ちたかった私は
産休代替教員を目指し面接を受け、登録しました。
非常識なる賭け
次なる挑戦は全くの非常識。
ここまで準備しても、所詮代替教員。
なかなか思うようには職に就けないという
一般常識を無視し、賭け⁉︎に出たのです。
「きっと話はくる！」
見切り発車もいいところです。
勤めていた英語学校の教室長を２月に辞めました。
娘の高校の卒業式が終わると
大学入学前に、母娘水入らずの最後の旅行へ
京都に出かけたのですが、
娘は夢の看護学部へ、私は新しい職場へ、
とフレッシュマン（私の場合未定）二人の旅は
特別なものでした。
病院の中の学校
旅の余韻に浸る間もなく３月中旬、
都立北養護学校（現同北特別支援学校）の副校長より求人の連絡が入り（ほらね！）、
院内学級の存在を知りました。
「病院の中に学校があることを知っていますか？」
こんな切り出しでした。
説明を聞くうち、
「ここはこれからの私の居場所になる」
と直感しました。
その時は、任期は産休中の教員が復帰するまでという
代替教員としての常識は飛んでいたのでしょう。
産休は通常出産予定日までの６週間、
育休は１年、さらに必要に応じてもう１年延長できますから長くても２年ちょっと。
それもご本人の任期と意向次第。
代替教員として登録した時に説明は受けていたはずなのに
「ここでやってみたい！」
という思いが溢れ出て胸が踊りました。
「ぜひ、やらせてください！」
受話器を置いてから副校長の言葉を反芻してみました。
入院しながら子どもが通う学校での教員生活・・・
代替教員の話はすぐに来る！と信じていたことが実現した喜びはとりあえず脇に置き、
胸の高鳴りはすぐに緊張と身の引き締まる思いに変わりました。
晴れて４月、院内学級の英語教員着任となり、教師生活がスタートしました。
不思議と、いつまで続けられるのだろう、
という不安はありませんでした。
なんとかなるさ、という生き方は、
それまで命を落としかけてさえ、なんとかなってきた人生がくれた心の持ち方なのでしょう。
先のことより、目の前の子どものことしか
頭になかった、というのが一番正直なところです。
正規の教員にはならない！
運よくいろいろな要因が重なり
２つの院内学級の教員として７年間を過ごすことができました。
着任数年後、年齢制限が押し上げられ受験資格を得ることができました。
副校長始め、同僚たちは、毎年受験の時期が近づくと、
「受けてみては？」
「受けるべき！絶対受かるよ！」
と励ましてくれ、
受験のためのアドバイスや情報をくれましたが、
私は正規の教職員になることにどうしても抵抗があり
毎年受験を見送っていました。
それまでに散々
子どもの笑顔のため
今！必要だから
という大義名分（？）のもと、
わがままを通してきました。
職務逸脱と言われたことや
非常識なことして
周りをハラハラさせ迷惑もかけてきた私。
そういうやり方しかできない、ちゃんとした教員にはなれない、
そういう思いが定着していました。
それというのも、ほかでもない
私の非常識と子どもの笑顔の数が比例することに徐々に気づいていったからです。
これが団体を立ち上げる原点と言えます。
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