最近妙に気になること・・・
「脳」についてが目下の関心ごと。
それは
アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」(新潮新書)
を読んでから。
日頃、
特に電車を待つホームで
そして電車内で
多くの人が
同様の角度で首を下に向けて手に持ったスマホを見ていて
景色を楽しむでもなく、
本を読むでもなく、
まして他人に関心を持つでもなく・・・
無表情で個に閉じこもっているような感じがしている。
もっとも、たまたま一緒になった他人と車内で
ニコニコ会話するなんてことは
通常ないことだ(しかもこのご時世に!!)。
だが、なんだか、
同じ形(姿勢)をしたいきものが一人ずつ見えないカプセルに入った状態で
全く独立して静かに存在しているようだと
空想をしてしまうのだ。
そんな中、
「スマホ脳」という本を知り、手に取った。
人間の脳は進化していない?
「人間の脳は狩猟と採集をしていた頃から変化しておらず
未だサバンナで暮らしている状態だ」ということ、
「人間が地球上に現れてからほんの一瞬にすぎないこの数十年
の間に起こったデジタル化は
進化していない脳には負担が大きすぎて
脳も身体も蝕んでしまった」という事実
(「スマホ脳」コロナに寄せて~新しいまえがきより)」
を知れば、
スマホによる脳への弊害についての
本の内容がすうっと入ってくる。
なるほど、IT業界のトップが我が子に
デジタル・デバイスを与えない理由も!
脳に良いこと
続けて読んだのは同氏著「ストレス脳」(新潮新書)。
産業が発達し、デジタル化等で生活は便利になったはずなのに
心を病んでしまう人が激増した現代。
そもそも、狩猟や採集をしていた頃に
不安や心配というストレス(安全への見通し、と言えるかも知れない)
があったからこそ身を守ることができた。
そして、自然が与えた試練を生き延びられたのは
人と協力し助け合ってきたから。
そう考えると、
「不安や心配は人間が暮らすのに必要なことなのに
医療と経済の目覚ましい発展にもかかわらず
現代人は精神的に元気になっていない」
という事実への処方箋は
狩猟や採集をしていた頃のように
体を動かすこと
仲間と一緒にいること
ということになる。
幸せの罠
さて、最終章の「幸せの罠」に次のようなくだりがある。
「幸せとは、幸せについて考え追い求めることをやめ
意義を感じられることに没頭した時に生まれる副産物なのだ」
*****
ストレス社会だからこそ、幸せになりたい!と誰もが強く思うだろう。
幸せってなんだろう。
欲しいものを手に入れたとき?
事業に成功したとき?
言葉で表すのが難しいけど
端的に答えを言おうとするとそんなところ?
しかし人間はいったん願いを叶えても
その喜び状態に慣れてしまう。
薬によっては続けて飲んでいると効き目が弱くなるのと似ている。
そしてまた次なる欲求を繰り返し持つもの。
このキリがない欲求の罠から自由になるためには、
意義を感じながら夢中になり行動している「今」が幸せな状況である、
ということに気づくこと。
考えすぎることをやめ(脳みそを休めて!)
体を動かし
仲間といることが幸せへの一歩なんだと
「ストレス脳」が教えてくれた。
さらに、運動することがいかに脳の健康にいいのか、
ということが
「スポーツ脳」という続編に詳しく書かれているらしいので
これから読んでみるつもりだ。
でもついスマホに手が・・・
さて、この種の本に手が伸びる私こそが
このところどんよりした気分をなんとかしたい!
と思っている証拠だろう。
スマホを見る時間を減らそうと心に誓ったのもつかの間
喉元過ぎれば
ついスマホに手が伸びる自分に苦笑する。
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