取材を受け、改めて思う
総合医療メディア株式会社QLife（キューライフ）様より取材がありました。
サイトには病院検索・お薬検索サイトや、医療情報を掲載しており
その中に遺伝性疾患の患者・家族向け情報メディア
「遺伝性疾患プラス：https://genetics.qlife.jp/
というのがあって、
そちらに記事を載せてくださるとのこと。
インタビュアーは事前に
「夢中になれる小児病棟」を読んでくださっていましたが、
改めて、
活動の内容
コロナ禍での工夫
学びサポートのこと
そして
活動を始めたきっかけ
印象に残っている子どものこと、家族のこと
医療者からのコメントなどの質問が続きました。
インタビューからの学び
インタビューを受け、
それに答えるには、
テーマを受け取った瞬間に
活動に関するこれまでを振り返り
内容を整理したり
伝え方を工夫し
話し始めなければなりません。
相手が何を聞き取ろうとしているのか
どこから話し始めるとより伝わるか
を考えることと、
話すこと
を同時進行するのには
的確なキーワードを瞬時に引っ張り出し
頭の中で文章にまとめるという
かなりの集中力を要する作業です。
回数を重ねながら
完成度も上がってくれば良いのですが。
インタビューからの発見
取材では毎回自分に対する発見があります。
結構上手く話せた
今回はゆっくりと話すことができた
と自画自賛してみたり
今日も冗長になりすぎた
話を逸らしてしまった
と反省もあり。
インタビュアーがゆったりとした雰囲気を作ってくれると
つい話しやすくて
強調したいあまり、同じことを繰り返してみたり
ここでは要らないような話をつい挟んでみたり。
今回もそうだったかな・・・。
涙なしでは読めない？「夢中になれる小児病棟」
そんな対話の中で
インタビュアーが目を潤ませながら
本の感想を話してくれた時は
思わず私の目頭も滲みました。
”涙なしでは読めない”
というコメントをいただくことが多いのですが
それは
私自身が命を落としかけ
自信を失い無力感に苛まれた時期の葛藤
（第１章「患者になって分かったこと」
第一節「私が患者になった日」P.16）
だったり
命の終わりが近づいた生徒が
「先生、ごめんね」
と私に伝えたくだり
（第２章「院内学級という原点」
第一節「『残された時間』を前にして」P.32）
だったりとレビューしてくださる読者が多いのですが、
今回のインタビュアーは
同じく
第２章「院内学級という原点」
第一節「残された時間」を前にして
の中の
「自分は瀕死の事故から生還し、度重なる手術と長期の入院に耐え、長く辛いリハビリを乗り越えたのだ。だから病気の子どもの気持ちがわかるはず。心のどこかでそう思っていましたが、それは単なる自分の驕りだったと気付かされました」（P.34)
の部分だと言います。
「命を落としかけ、あれほど大変な入退院やリハビリ生活を送った経験を経てもなお、『病気の子どもの気持ちがわかるはず』と思ったのは驕りだった、とおっしゃるのはなぜですか」
と声も掠れながら。
「ただただ、子どもたちが素晴らしすぎて敬服するしかなかった」
というのが答えでしたが、
その背景には
「思い切り遊ぶ楽しみも、自由な時間も棚上げし、病気に立ち向かい成長していく子どもたちを目の前に強い不条理を感じ、現実を知らずに軽はずみな思いを抱いた自分を恥じた」
という正直な気持ちがあります。
なぜ続けるのか
「10年以上も続けて来られて大変だったことも多いと思います。それでも辞めないのは？」
この質問の答えも
「ただただ、子どもたちが素晴らしすぎて」
でした。
「こんなに愛おしい子どもたちの笑顔がみたくて
辞めるなんて一度も考えたことはありません。
私がいなくなってもこの活動がずっと続くことが
目標だから」、
と添えてインタビューは終わりました。
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