つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

共に痛み、共に怒りたい

わかっていないからこそ現実に思いを

昨日の朝刊に

経済学者の浜矩子さんが

2021年、東日本大震災10年後に綴ったコラム

共に痛み、共に怒りたい

が読者のリクエストにより再度掲載されていた。

この10年前のコラムに、

「このテーマに向き合わなくてはと思いつつ

被災された方たちが

10年経っても未だにどんな苦難の中にあるのかを

知らずに

わかったふうなことを語っていいのか」と

迷ったと書かれている。

しかし、わかっていないからこそ

現実に思いを馳せなくてはならないと

筆をとったという。

共痛のもらい泣き

浜さんは、

共痛のもらい泣き

という表現を使われている。

「共痛」とは自ら作った造語だそうで

「共痛のもらい泣き」

とは痛みを共有して涙すること。

どんな痛みなのか、理解せずに

思い込みに基づくもらい泣きや

勝手な解釈は的外れで独善的だと。

実際に現場におらず実体験していなければ

そこに必要なのは想像力。

「想像力を持ち得ない

ということは他者の痛みはわからない」

ということだ。

他人事じゃなく!

このことは

私が前回綴った

「障害者総合支援法と『社会参加』」

の中で

他人事じゃなく

と感嘆符を付けたくらいに強調した

その思いに重なる。

怒りの共有

さらに

真の「共痛」には怒りの共有も必要だ、

と浜さんは加えている。

これも

「障害者総合支援法と『社会参加』」

の中で訴えた

「国が制度を作っても

その間には隙間が存在し

制度から漏れてしまう人もいる」

ということと

プラス

制度ありきゆえに隙間で苦しむ人の

ニーズを汲み取ることのできずにいる

立法への怒り

という点で重なる。

障害者総合支援法と「社会参加」 隣人として 障がいのあるなし重い軽い関係なく 同じ命を生きる隣人として 互いに地域に、社会に溶け込んで 生きて...

共痛への感性を磨く

浜さんは、

想像力や推しはかる力を育み

共に痛み、共に怒ることができるよう

次の10年に向けて感性を磨きたい、

と締めくくっている。

全く同感である。

他者の痛みを近く近く心に寄せ

今の状況において

自分のできることに精一杯思いを巡らせながら

小さなことでも実行することを

いつも胸に留めていたい。

さらに思うこと

能登半島地震から2ヶ月経った今も

断水と停電が続き

非常にたくさんの被災した方達が

苦しみの中で生活されている。

その最中に、

復旧復興へと気持ちを奮い立たせることができるよう⁉︎

ブルーインパルス飛行を調整中だとか。

この感覚、他者の痛みに本当に寄り添うものか甚だ疑問だし、

私なりの想像力を働かせると

かえって神経を逆撫でする行為で

共痛への感性とは程遠いものだ。

コロナ禍で奮闘する医療者を労うために

ブルーインパルスが都心上空で飛行したのは記憶に新しい。

「共痛」の感覚がそこにあるか。

さらに今回は状況が異なるし

同じように当事者たちを激励⁉︎することに結びつくのだという感覚は

想像力に欠けた無神経さの露呈を意味すると感じる。

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