隣人として
障がいのあるなし重い軽い関係なく
同じ命を生きる隣人として
互いに地域に、社会に溶け込んで
生きていくことができたら
どんなにいいだろう！
と、
前回の「隣人として」の中で綴りました。
この思いがどこから来るのかに関連付くものとして
支援という名の制度で
「障害者総合支援法」や
「医療的ケア児支援法」
を例に挙げたものでした。
障害者総合支援法の理念
障害者総合支援法は
障害者の権利を定めた画期的な法律と言われていて
第十章第百十五条までありますが
その理念がどのように明文化されているのか
総則を読んでみました。
その中の第一条「基本理念」を抜粋します。
障害者及び障害児が
日常生活又は社会生活を営むための支援は、
全ての国民が、障害の有無にかかわらず、
等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として
尊重されるものであるとの理念にのっとり、
全ての国民が、障害の有無によって
分け隔てられることなく、
相互に人格と個性を尊重し合いながら
共生する社会を実現するため、
全ての障害者及び障害児が可能な限り
その身近な場所において
必要な日常生活又は社会生活を営むための
支援を受けられることにより
社会参加の機会が確保されること
及び
どこで誰と生活するかについての
選択の機会が確保され、
地域社会において他の人々と共生することを
妨げられないこと
並びに
障害者及び障害児にとって
日常生活又は社会生活を営む上で
障壁となるような社会における
事物、制度、慣行、観念
その他一切のものの除去に資することを旨として、
総合的かつ計画的に行わなければならない。
社会参加、ということ
この中に
「社会参加」
という言葉があります。
スルッと読んでしまえばそれまで。
そんなに深く考えなくても・・・
という方もいるかもしれないけれど
私は気になります。
これ、自分に向けて言われたらどうでしょう。
私たち一人ひとりが社会の一員である
ということは自明のことなのに
なぜ障がい者の方たちに向けて
「社会に参加できるように・・・」
「参加参加に向けて支援しましょう・・・」
と上から目線なんだっ！
と思うのは私だけでしょうか。
広辞苑によれば
参加とは
１ 仲間になること
２ 加わること
３ 関与すること
とあります。
障害者の方達だって当然
社会の仲間だよね
加わってるよね
関与してるよね・・・。
じゃ、社会の外の存在という位置づけで
この法律は作られたの？💢
存在自体に対して
「参加している」とか「参加してない」とか
そんな日本語なくないですか？
「社会活動に参加する」
とか、
「地域活動に参加する」
に言い換えてみてはどうでしょう。
共感とインクルージョン
日本語って時々、的確な表現が
見つからない時があるけれど
少なくとも
当事者の立場に立って考えれば（他人事じゃなく！）
少なくとも無神経な言葉は出てこないはず。
全ての人に必要なことですが、この場合、
特に制度や法律を作る人たちに必要なのは
共感する心。
他人の立場に立って深く感情を共有することができれば
「障害者の社会参加への支援」などという
無神経な表現は出てこないでしょう。
市井の人々の立場に立ち
様々な困りごとに寄り添うことのできる
トップダウンでインクルージョンを進める
為政者は現れないものでしょうか。
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