被災地で子どもの心のケアを担うNPO
認定 NPO法人カタリバの代表理事
今村久美さんの東京新聞連載を愛読しています。
先日のコラムは
カタリバのメンバーが
能登半島地震発生3日目に現地入りしたことを告げていました。
被災した子どもたちの心のケアのために
いち早く現場に向かったカタリバ。
このフットワークの軽さはNPOならではとはいえ、
さすがだな、と感じます。
NPOは特定の目的のために非営利で
活動をしますから
迅速かつピンポイントな対応はどの団体も得意としますが、
改めて
同じ杉並区に事務所を置く団体として
勝手に得意な気持ちになっています。
カタリバ紹介
さてカタリバは杉並区で
いえ、都内、全国でも有数の
NPO法人で
既知の方がほとんどかと思いますが、
改めて紹介させていただくと
NPO法人カタリバは、
10代の子供たちが意欲や創造性を育める社会を目指し
2001年から、
学校に多様な出会いと学びの機会を届け、
社会に10代の居場所と出番をつくるための活動に
取り組んでいます。
カタリバHP https://www.katariba.or.jp/
当事者同士の支え合い
今回のコラムには
被災地における
子ども同士の支え合いの大切さが描かれていました。
子ども家庭庁「子どもの居場所指針」には
「子どもが居場所を持ち、遊びの機会等が
確保されるよう配慮することは、
子どもの心の回復の観点からも重要」
とあり、その重要性から、
今回の素早い対応に至ったといいます。
被災地には高校生のカタリバスタッフもいて
避難所などでの子どものストレス軽減のために
ふれあいの時間を作っています。
被災当事者でもあるこの高校生、
「子どもと触れ合って自分が元気をもらい
ストレスが減った」
と話しているとコラムに書かれていました。
当事者に役割があることは自分の心のケアにつながる
と今村氏は言います。
支えられ、支え合う
当事者に役割がある・・・
このことの重要性は以前
幼児さんによる病棟アナウンスのお仕事について
「ガチャポンのある小児病棟」と題したブログで綴りました。
他にも色々”お仕事”があり、
希望する子どもが順番に担当するそうです。
この病院の計らいは
患児を治療を施す対象
としてだけでなく
役割を通して他者の役に立つ人
として、個々の尊厳を大切にすることにつながります。
”全人医療”の一端を担う素晴らしい取り組みだと思います。
「ガチャポンのある小児病棟」http://ellie.smilinghpj.org/?p=2427
当事者に役割がある、ということ
このことについては
拙著「夢中になれる小児病棟」の
第５章 支援されるだけじゃない！（P.154）
にも綴っています。
「仕事を選ぶこと、自分に役割があること、
それにより周りの人が助かっていると実感することで、
子どもに使命感と自尊感情が芽生える」
と締めくくりました。
私自身も教員時代、そして今は活動を通して
病気と闘う子どもが自尊心をどう育み保つか
という場面を目の当たりにしていますから
今回の被災地での当事者同士の支え合いについての
コラムに深く共感しました。
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