子どもやお母さんに活動への感想を書いてもらっています。
病気と闘いながらの活動、
楽しかった!また来てほしい!
母として救われました。
といった嬉しいメッセージが
スタッフの励みとなっています。
最近、その中に、はっと思わせるものがありました。
アーティストの中に全盲の朗読家がいます。
川島昭恵さんです。
川島さんの活動をアシストした時の感想をエッセイにしたことがありました。
→2017/8/29投稿~美しい心~
先日、昭恵さんのお話の会に参加した
6歳の女の子のお母さんが
書いてくれたメッセージです。
6歳の娘は点字について初めて知りましたが、
「あ、せんたくきにてんじあるよ」
とお家の洗濯機のボタンについているぼこぼこの印に
意味があることを知りました。
目の不自由な方がいることも初めて知りました。
手術の2日後で
ベッドから動けない時に
絵本を読んでもらい気持ちが紛れた様子でした。
娘は
「目が見えないのに、てんじを勉強して
本を読んでくれてすごいね。
こころがこもっていてじょうずだった。
またよんでほしいな」
「めのみえないひとがこまっていたら、
たすけてあげたいな」
と言っていました。
まずあちこちにあるポツポツが
何を意味しているのかを
自分で気づくことができた・・
退院したら真っ先に
せんたくきのところに行って
ぼこぼこを確かめるんだろうな。
目が見えなくても勉強もできるし
本を読むこともできる
そして昭恵さんのように
臨場感たっぷりに上手に
人に読んで聞かせることもできる。
そんな発見もあった。
さらに
困っている人がいたら
助けてあげたいと。
人の役に立つ人になりたいと。
不自由を持ちながらも病気の自分を訪ねて
励ましてくれた
楽しい時間を作ってくれたことへの感謝。
点字という目新しいものへの興味から
それを使う人の動きや
それがどんな世界を作っているのかをじっと観察し
合点が行き感動し
さらに外へと気持ちが広がっていく。
6歳のおさなごころに
自分も病気になってしまったけれど
周りには違った困りごとを抱えている人がいる・・
それを知った6歳の女の子は
広い世界への興味を持って
外に視野が広がっていくのだろうな。
* * * * *
困難を持っていても
助けてもらうばかりではない
人のために何かをすることができる
そんな風に思うきっかけを生んだ
昭恵さんの活動だったように思います。
こちらも関連です。よろしかったらどうぞ!
→2018/2/21 投稿~かわいそうな人じゃなくて~
→2018/6/5 投稿~美しい心2~
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