どんな未来を・・・
この取り組みを通して
どんな未来を見つめているんでしょうか・・・
さまざまなところで
スマイリングホスピタルジャパンの活動が
注目されて
設立者は一体どんなビジョンを持って
活動を始めたのか、
という質問をよく受けます。
病院とのご縁
病院といえば風邪をひいたり
子どもが熱を出したり
そんな時に診察してもらった
ごく一般的な関わり方でした。
そんな私がなぜ
病院、小児病棟と深く関わるようになったのか。
それは
拙著「夢中になれる小児病棟」(英治出版)にその経緯を書いたり
機会あるごとにお話していますが
私自身の交通事故による長期入院が
第一の道標だと思っています。
そして運命なのか
偶然にも
命を落としかけた自分が
数年かけて社会復帰し
目標だった教員免許をとり
勤務地となったのが
長期の闘病生活を懸命に生きる子どもたちが通う学校でした。
ここで
小児がんなどの難病で
何年も入院や入退院を繰り返さなくてはならない
幼い子どもたちや
思春期などのAYA世代(15~30歳代まで)
の若い人たちの闘病生活を知るところとなったのです。
子どもたちや若者が
こんなにも壮絶な闘病生活を送っていることを
”知らなかった無知な自分”
を恥じ
”普通に過ごしていたら気づかない世界
はそこいらじゅうにある”
ということを、
いい歳をして身にしみて感じました。
命を落としかけた自分に、
命に向き合う子どもたちに出会わせてくれた
見えない大きな力を感じました。
そして
授業や子どもたちとの触れ合いを通し
子どもたちに
もっと子供らしく楽しく生きてほしい
と強く願うようになったのです。
しかし願い実行すればするほど
学校教育の枠の中での限界を感じ
教員をやめ、新しい活動を始める!
という思いに至ったのです。
アートは自由で答えがない
そこで
主体的に取り組める
自由なアート活動を通してなら
自分を解放し
ワクワクが生まれる!
と考えました。
知らなかった自分の感性に
出会えるかもしれません。
アートには
いわゆる”勉強”の中で求められる
”解答” などないから
自由闊達に感性の赴くまま
自分を表現できます。
患者が主体性を持つということ
一般的に言われる
ホスピタルアートとは違います。
ホスピタルアートは、
アート作品を装飾して医療環境を癒しの空間にする取り組み。
でも私たちが描くのは
とかく受け身になる環境に
患者自らが主体的に
内なる感性を
思いのまま湧き上がらせ表現していい活動が
当たり前にある場所にする
ということ。
活動を通して描く将来像
先日の
やはり
”活動を通して描く将来像”
というのを聞かれ、熱弁⁉︎したのが
「『病院は痛みを我慢して自分らしさを諦めなければならない、
無機質で閉鎖された空間』
という概念をぶち壊したい」
でした。
誰だって、
いつ病気になったり
障がいを負ったりするかわからない。
だから病院は本当は身近な場所。
日常から切り離すことなく
楽しんでいい場所にしたい。
患者自らが主体的に表現できる活動
時には
入院の既成概念を逆手にとって
せっかく入院してるんだから・・・
入院してなかったらできなかったね・・・
という活動をもどんどん作っていき
自分らしさを大切にできる場所にする。
それが
この活動を通した
”描く将来像”。
病院は自分をより知り愛するようになる場所
病院というのは
一人ひとりが自分の体を慈しむ場所。
病院という社会の角度から見れば
医療者やさまざまな立場の人と協力し合って
患者の心身を一緒にケアする場所。
そのための媒体となり得るのがアートでは
ないかと思うのです。
医療現場にアートが当たり前に存在すれば
一人の人間として自分らしく生きられる、
そして
その場にいる人間同士が立場を超え
感動や共感が広がる
フラッ トな場所にできる。
🌿 🌿 🌿
描く将来像を実現するために
これからも
患者にとって”楽しいこと”のアイデアを練り続け
医療とアートの融合を
提案し実行していきたいと
年の瀬、
改めて考えています。
著書「夢中になれる小児病棟〜子どもとアーティストが出会ったら〜」
子どもの療養生活をより良いものにするためには?
立場を越え、共に成長し、支えあうためには?
命の全体性とは?
病と闘う子どものこと、医療の現場にアートがある、ということ
そして命のこと。
本書を通して考えてみませんか?
「夢中になれる小児病棟」松本恵里著 英治出版
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松本恵里著書「夢中になれる小児病棟」
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