つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

アートないち日~つくば編~

重度心身障害児のお母さんが仲間を集めてたちあげた、筑波大学病院患者家族の会「おしゃべり会」の夏祭りに参加しました。近所の家族も招待してのインクルーシブな交流会。今年から夏祭りとクリスマス会でコラボすることになりました。

スマイリングホスピタルジャパンは各地にあるこんな団体のイベントでもアート活動でお手伝いしています。

この日はピアノ弾き語りとどんなリクエストにも応えるマルチピアノボーカリストの眞理さん。リクエストの嵐に揉まれながら、明るい笑顔を絶やさず子どもたちを満足させてしまうアーティストです。楽譜がなくてもさわりだけ歌ってもらったらあとは「こんな感じ?」と眞理さん。「あ、それそれ!」と子どもたち。持ち前のキャラと子どもたちのお気に入りを常にアップデートする研究熱心なところが好感度の高さの秘訣。リクエストに応えつつ、頃合いを見計らってイントロ当てクイズ、JR駅の案内メロディーでどこの駅かな?、コンビニの入店メロディーでどこのコンビニかな?クイズ・・飽きさせないプログラムはどこの小児病棟でも大人気。

リクエストショーが終わりピアノをしまいかける眞理さんに、数人の子どもたちが待って!とばかりに取り囲むのが常ですが、今日もやはり集まってきました。全盲の女の子は鍵盤のタッチを楽しみながら自分の出した音をうっとりと確かめます。しばらく様子を見て、眞理さんが子どもの出す音に合わせて伴奏を。ここまできたらもう止まらない!二人の連弾は美しく美しく続きます。ふと見ると、たくさんの聴衆に囲まれ、その傍らには次を待つ子どもの列。

こんな光景が大好き!アートと子ども。なんて似合うんだろう。

子どもたちが大満足した後は、お母さんたちがお子さんのピアノレッスンについて、ピアノの選び方について相談に来ました。日々、特別支援学校や小学校、プライベートなレッスンで音楽を教える眞理さん、個々のニーズに丁寧に応じる眞理さんの包容力は心を温かく包んでくれます。

ああ、スマイリングホスピタルジャパン、なんて素敵なアーティストの集まりなんだろう。今日もアーティストと偉大な子どもたちとの優しく美しい光景がちりばめられた、全てがアート!ないち日でした。