日大板橋病院で活動を開始しました。
入院児の約半数が長期にわたり血液腫瘍と闘っている子どもたちでです。
プレイルームに入るなり、まず目に飛び込んだのはピンクのガチャポン。
検査や治療など痛いことを頑張ったご褒美にカードをもらい、コインと引き換え。勇気を讃える勲章だ。
カードの「ありがとう」は、嫌なことも引き受けてくれた子どもたちへのスタッフからの感謝の気持ち。
子どもの気持ちをまず中心に、そして寄り添うスタッフたちの温かさに涙が溢れました。
このガチャポンは今年春に着任した医長さんのはからい。子どものためならどんどん改革し続ける、愛を実行力で示す女医さん。
病棟スタッフからの信頼が厚い医長を中心に、使命を一致団結して遂行している、そんな感動の医療現場です。
しばらくすると、可愛らしい女の子の声が病棟全館スピーカーから流れてきました。
”1時から3時まで安静時間です。ベッドに入って横になりましょう・・”
諸々注意事項が続きました。録音ではない生のアナウンスは滑らかで、あきらかに棒読みではない。それもそのはず、まだ字が読めない幼児さんなのだ。このお仕事が大好きで覚えてしまったというからさらに驚きです。
いろいろ係があって順番制とのこと。どの子も嬉々として任務に就く。
子どもたちの日常を豊かにしたいというSHJの趣旨とぴったりです。
子どもはほんらい、お仕事が大好きで、使命感や達成感が自己有用感が育てます。後ろ向きになりやすい入院生活に、自信を取り戻すための素敵なエッセンス。全ての小児病棟で採用してほしいアイデアです。
おのずと病棟は生き生きしていて、スタッフも明るい。理想の現場をまた見つけました。
今日のアートは眞理さんのピアノ弾き語り。大好きな歌のシャワーで大賑わい。
いつもはおとなしい男の子も大きな声でポケモンの歌を堂々と。この変容に付き添いの看護師さんは涙を浮かべていました。
一緒に踊り出す親子、リクエストを子どもと一緒に考える保育士さん、笑顔いっぱいの看護学生さんたち、医療機器がところ狭しと置かれているICUへも子どもを支える者同士として自然に受け入れてくれるスタッフ・・。
私たちを歓迎してくれ期待してくれている喜びをいっぱい感じ、子どもたちの笑顔に勇気をもらった、愛溢れる小児病棟でのアートないち日でした。
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