そろそろ今の事務所が手狭になってきた。
事務所と言っても自宅のリビングルーム奥約6畳ほどのスペース。
容赦なく届く郵便物や印刷の上がった団体パンフやニュースレター、封筒やちらしなどの宅急便。7年間は保存しなくてはならない事業報告書や帳簿など、閲覧用書類の数々はそろそろキャビネットからはみ出している。かといって収納庫を買い足しても置くところなどない。
さらに超がつくくらいローカルな私鉄沿線の駅から徒歩約7分。経理事務の担当者は自宅から1時間半かけてきてくれ、
やっと慣れました~
と言ってはくれるものの、事務所に着くと既に疲労感を漂わせている。
事情を察しささっと、
「まずは一服」などと言って
ちょこっとつまめるお菓子とコーヒーを。
最近では団体の話を聞かせて欲しいという学生さんや他のNPOのスタッフ、それから取材、会員管理アプリ導入のための打ち合わせ・・etc.
いろんな人がグーグルマップを駆使してはるばるやってきてくれる。
事務局ミーティングや理事会・総会は、飯田橋にある東京ボランティア・市民活動センターのロビーを借りている。
ここは任意団体としてスタートする前からお世話になり、何かと相談に乗ってもらっている心の支えでありオアシスだ。
先日、事務局ミーティング終了後、新入会アーティストのボランティア保険加入のために受付に立ち寄った。
用件が済んでも、何だか居心地がよくてぐずぐずと悩みを相談したりする。
この日もいつものようにモジモジしていると、頼りの相談員さんがささっと来てくれ話し相手になってくれた。
NPOって事務所をどうしてるのかなあ・・・
・・・ほとんどの場合、代表の自宅が事務所ですね
やはりそうか。
たいていのNPOはお金に余裕がないのだ。
あったとしても事業費に当て、なるべく管理費に回したくなどない。
そこでNPOの運営に欠かせないのが助成金。
しかし助成金のほとんどが事務所経費や家賃などは対象外。
どうしたら事務所を持てるのか・・。
宝くじなど絶対に当たらないから買わない。
虚しい夢を見るのは無駄な気がして・・・。
そんな私も、明確な目的のために年末ジャンボに夢を託し、夫に買わせた。
結果は言うまでもない。
私が買えばよかった。
さて現実に戻ろう。
しっかりと運営をしていくために今年は何ができるか・・。