4/26投稿のブログ「なぜ勉強するのか」で、学ぶことの意味を物事への共感をテーマに綴りました。
沖縄の久米島へ留学している高校2年の息子が、週末に受けた「なぜ勉強するのか」についての集中講義の様子について寮のブログに投稿しているのて紹介します。
講師は作家、元外務省主任分析官の佐藤優氏。 母親が久米島出身であることもあり、数年に一度久米島の高校生に講義をしています。
まず
「なぜ勉強するのか」
を生徒に投げかけ、
「未来を生きるための歴史授業」
というテーマで、学ぶことの本当の意味を講義したそうです。
その中で、佐藤氏がお母さんの戦時中の体験を聞き教わったことを具体例として語られたそうです。
戦時中、軍属にいてガマ(琉球の言葉で洞窟を意味します)に身を隠した時の出来事。米兵に見つかったら手榴弾で自決するよう軍から指示されましたが、一緒に壕にいた学生の兵隊から「死んではいけない。捕虜は殺してはいけないと国際法で決まっている。生きろ!」と言われ、壕から出て命をつなぐことができたといいます。戦前に国際法などを学んでいた学生のお陰で生きながらえたわけです。
学ぶこと、知識を持つことは命にも関わることさえあると学んだと綴っています。
どんなに時代が変わっても信じられるのは自分が学んだこと、学問だけ、だから学ぶんだ、と佐藤さんは説いたそうです。
親元を離れ、都会を離れ、さらに生きた授業を受け、自分が成長していることを実感する息子を誇りに思います。
大自然の中で、都会の慌ただしさの中で得られなかった感動が自分を育ててくれるとも。そんな中で、
「未来を生き抜いていくためめの学問を学ぶ旅」
は続く、と。
学ぶとは・・?
「知られることを待っている何か」と共感すること・・知らないことと仲良くし、共同作業することで、文化や芸術を生み出す。そして他人と共感し社会の役に立つことにつながる(「なぜ勉強するのか」)。
私がこの言葉により、ストンと腑に落ちたように、彼も、まるで霧が晴れたような清々しさを味わっているだろうと、母として晴れやかな気持ちになりました。