最初の導入は1916年、英国で。
そのきっかけは、夏に時計を進めれば、仕事がひけたあとでも屋外での活動を楽しめるから、でした。
実際の動機は、第1次大戦勃発による石炭不足でしたが、発想としては人生を楽しむための工夫が原点にあったようです。
私自身、英国留学中に、いつまでも明るい夏空の下、寮の友達と連れ出って放課後を楽しんだ思い出はわが青春!と思える貴重な時間です。夏休みにはスコットランドへ旅をしましたが、11時ころまで、うっすらと明るい空に、宇宙の営みの中にいるという、大げさだけど、震えるような感動を、味わったものです。
日本でも、省エネなどの理由で何度か検討されたと記憶します。
実際、戦後G HQの指示で行われたこともあったそうです。
今回は2年後に迫った東京オリンピック時の暑さ対策として急遽持ち上がったというわけです。
命を脅かすほどの今年の酷暑続きを思えば、東京でオリンピック、大丈夫か!と思う人は私のまわりには少なくないです。
そもそも、日本は緯度の関係で、北の国々のように季節による陽のある時間の差がないので、議論するまでもないような気さえします。
東京オリンピック時の酷暑対策は、競技の時間を朝早くにするしかないんじゃないかな。早朝でもすでにかなり暑いですが。
サマータイム・・・
まず、身体がついてゆけるかな、という心配。
さらに、I T化のすすんだ現在、システムの対応は最大のハードルだということは誰もが感じることでしょう。
サマータイム・・・
省エネや経済効果が発想のスタートか、生活を楽しむためがスタートか。
ある英国人の遊び心が発端だったとは、経済優先より人間優先。
サマータイム導入は人生を楽しむためだった!