「だら~っとした時間」
日々忙しく働く大人にとって喉から手が出るほど欲しい時間。
英語でマインドワンダリング。
特に何かに集中するのではなく、何となくぼんやりと何かを考えている状態をいいます。
横文字に直すと違ったイメージ。ちょっとかっこいい響き。
途端に貴重な気がしてきます。
確かに、ワンダーとはなぜだろう?不思議だな・・、と思うこと。
そして思い悩むのではなく、ああかな、こうかな・・と思いを巡らすことでもあります。
これは確かに大切な活動です。脳にも身体にも。
遊びが仕事の子どもにとって、このだら~っとする時間、マインドワンダリングは必要でしょうか。
ええっ、子どもに必要ないでしょう。子どもは勉強したり遊んだりしながら成長する。時間を無駄にするなんて勿体無い。
という意見も聞こえてきそうです。
「何をダラダラしてるの!何か(意味あることを)やりなさい」
ゴロゴロしている子どもへの大人の決まり文句。
いかにもありがち・・!
しかし、つい周りの大人がかけてしまうこの言葉で、子どもを管理下に縛り付けておくとになります。主体性はどこかへ飛んでいきそうです。
「くだらないコトはやめなさい」(→10/23 投稿「一見くだらないこと」)
「宿題は?」
「ゴロゴロしてないで、やるべきコトがあるんじゃないの!?」
一見、だら~っとして見えても、結構頭の中ではいろんなアイデアや将来のこと、夢のこと・・・大人にはわからない宇宙が広がっているかもしれない。
ああかな、こうかな、と思いめぐらすことは、すなわち想像力を駆使して自分で考え、問題を解決する道のりでもあります。
いたずらに教科書に載っている知識を覚えるのにエネルギーを使うことこそ、もったいない。
この「だら~っ」はハンドルの遊びに似ていて、困難を乗り越えなければならない時の耐力になるともいいます。
自分を振り返ってみます。
無駄が多かったな、と思う人生折り返し!?地点。
確かに無為に過ごしていた時代を悔やむし、踏み出せずに無駄に過ごしたような時間、数え上げたらきりがないほどです。
だけど思えばそれらが今のライフワークにつながっているようで不思議です。
無駄に思えること、実はとっても大事な創造的活動だったりするんですね。
そして子どもにこそ、「だら~っとした時間」を保障してあげましょうよ。
学校では時間に追われ、集団に合わせ、ぼーっとできる時間はないのですから。
もしかしたら、一番成長できるチャンスなのかもしれません。
という自分も子育て中は子どもにいろんな経験をさせてやりたいと連れ回した口。
自戒の念を込めて、子どものダラダラにイライラしている子育て中のお母さん、お父さんにオススメします。
「だら〜っとさせてあげる時間」